死亡フラグ貰いました。
5話:平穏の終わりは唐突に
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起きてるのさ、この変態!」
「いや、俺早起きしようとしただけだし、見てねぇよ!」
ここは嘘をついておこう。正直に言って、昨日の様なことになりたくない。
「ピンク!」
ん? ああ、胸当て、俗に言うブラの色か? 違うな……、色は
「白だあぁぁぁぁぁぁあぁおぁおあべふっ!!!」
間違えていたからといって、訂正するべきではなかったらしい。答えた瞬間、背負い投げの様なことをされて、ベッドに叩きつけられた。マリは俺にのしかかって、顔を近付けて、凄んでくる。あのー、顔近すぎだと思います。
「やっぱり、見たんだ〜。どうして?」
「いや、どうと言われましても……」
マリは俺の両腕を押さえ付けて、起き上がれないようにしている。痛い、力強すぎ。
「あのー、マリさん。なぜこの様な技をお持ちで?」
「お母さんに教えてもらったんだ〜。地球って世界の“ジュドー”って競技」
ああ、“柔道”ね。俺、痛いから苦手なんだよね、あれ。それにしても、上手すぎだろ。
「2人とも、朝から何をしてるの? ご近所迷惑……あらあらあらぁ?」
騒ぎすぎたのか、サーシャさんが部屋にはいってきた。なぜか、物凄くニコニコして。なるほど、よく考えてほしい、今の俺とマリの体勢を。マリは俺の上にのしかかり、顔を近づけている。しかも、ベッドの上。マリが俺を押し倒している様に見えなくもないのか?
てか、これ普通逆じゃね? 女の子に押し倒されるってすごい負けた気がする。マリって以外と力強いんだね。
「これじゃあまるで、……マリがダレン君を押し倒しているみたいね!」
「ふぇ、え、は……いにゃああああああああっ!!」
サーシャさんに言われ、マリは今自分がどんなことをしているのか理解したようで、“翔翼”びっくりの速度で部屋から出ていってしまった。助かった。ていうか、叫び声か普通じゃなかったな。
「まあ、ダレン君。また、マリの裸見ちゃった系かしら〜?」
「そうです。背負い投げされました」
「あらまあ、マリが? 教えたこと実践できたようね〜。懐かしいわ〜、私もよくアルさんに技をかけて、マウント取って、あんなことやこんなこと、え! そんなことまで!? をしたものよ〜」
や〜ん、とクネクネしているサーシャさん。良かったですね、あなたの血はマリに流れてますよ!
その後、マリを探すのに10分、顔を赤く染めたマリをなだめるのに13分かかったことを一生覚えておこう。この先、どうやってもマリの裸を目撃してしまいそうで怖い。
「おう、ダレン君。こっちに持ってきてくれ」
「わかりました!」
朝食後、俺が一宿一飯の恩義としてやっている仕事は家造り。
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