第5章 汝平和を欲さば戦に備えよ
第40話 ヤンシア・デレジェント
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顔に疑問符を浮かべながら、とりあえずはやてさんは、うなずいてくれました。きょとん、とした顔がとってもレアですね! あぁ、普段の凛々しいお姿に垣間見える新たな一面にアーシアは感激にむせび泣いて天にも昇る気持ちです。
「ア、 アーシア? 急に涙を流して、どうしたの?」
はやてさんの心遣いが、身に染み入ります。なんてお優しい方でしょう。私もかつて聖女と呼ばれていたこともありましたが、はやてさんこそ、本物の聖女です。あぁ^〜心がぴょんぴょんするんじゃあ^〜。……イっちゃいそうです。
「鼻血出ているよ!? 本当にどうしたの!?」
おっと、鼻から愛情が漏れてしまいました。
はやてさんがいなければ、私は十字架に貼り付けにされて死んでいたでしょう。みなさんには黙っていましたが、ヴィータさんに救出されたときの記憶は、うっすらとですが残っていたのです。当の本人が、黙っていたそうにしていたので、口には出しませんが。ハッ!? これってもしや、二人だけの秘密というやつでしょうか。いやん、照れますね。でも、二入だけの秘密、なんという甘美な響きでしょう。
実は、はやてさんのご家族から、ある相談を受けています。とてもとても重大な相談です。私の人生は、岐路に立っています。けれども、私の進む道は決まっています。最愛の人とそい遂げたいから、そのためなら、なんだってします。たとえ、何を犠牲にしようとも。
はやてさんに、救われた命です。きっと神もお許しになるでしょう。あ、でも、神はなくなっていましたね。なら、私の神は、八神はやてです。悪魔なんだから、悪いことしても仕方ないですよね。
◆
「今日は良き日でした」
アーシア・アルジェントは、にこにこしながら自室でつぶやいた。闇鍋という日本の伝統料理をごちそうになった。みんなでわいわい橋をつつくという初めての経験は、とても楽しかった。シャマルが入れた物体Xではやてが倒れたことで、途中で中止になったが。
なお、なるべく好物を入れるように、といわれたので、はやて人形を入れたところ叱られてしまった模様。
そんな騒がしい家、とても温かく陽だまりのような家だった。そんな家の一員として迎え入れられたことが、とてもうれしく、誇らしかった。
リインフォースから打ち明けられた、はやての秘密。迷うことなく彼女の提案に乗った。明らかに主であるリアス・グレモリーに不利益があるその提案を。そこに罪悪感はかけらもない。だって、彼女は悪魔なのだから。
「あぁ、いまのこのあふれる思い、胸の内に秘めた熱きパトスを解き放つのです!」
すぅーっと、息を吸い込むと、一気に言葉を解き放った。
「はやて!はやて!はやて!はやてぇぇえええわぁああああああああああああああああああ
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