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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第204話 BoB頂上決戦
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う出来ないだろう。この世界で、仮に倒せたとしても、逃げられる可能性が高く、更に殺人を犯す可能性も高いのだ。


 そう考えていたのだったが、キリトは 直ぐに 笑みに変えた。絶望ではない。……ふてぶてしささえ、出る笑みだった。


「はは。……こんな時にも、アイツに頼るのは、本当に情けないって思うよ。お前の言う通りだ。……依存、してるよ。オレは」
「………?」

 その自虐の告白。だが、 その表情は絶望ではない。寧ろ希望だった。それが、死銃には不気味に思えたのだ。

「オレ達が、いや、アイツ……か。オレは後付けだったから。 第1層で、付けられた侮蔑の名称、覚えているか?」
「なん、だと?」
「……《ビーター》。《元βテスター》それに《チート》が加わった造語、だ。あまり、思い出したくない事だがな」
「それが、どうかしたのか? この世界、では何ら意味を成さない」
「……そして、これは お前らから言わせれば、《チート》。なんだろうな。リュウキは」
「……?」
「お前も、死神に随分と期待をしているみたいじゃないか。……その辺りは、オレと変わらないな。だが、絶対的に違うのはリュウキの力だ。 それは、《この世界》の枠にとどまらない、って事さ」

 キリトの言葉。意味が全くわからない、と言わんばかりに 死銃は首を僅かに傾ける。

「《世界一のプログラマー》か。いや、IT部門におければ、この世の誰にも負けない自信があるそうだ」
「!!!」

 ここまで、言った所で 死銃はその表情で理解を示した。

「……まさ、か。RYUKI、と言うのは、……そんな、有り得ない。あの、男の、正体が」
「なんだ。お前も知ってるのか。……そっちの業界じゃ、かなりの有名人なんだけど、メディアに晒されるのが何よりも嫌いだったらしいから、代理人ばかりが露出していた筈なんだけど」

 《他力本願》とはまさにこの事だろう。

 仮に名前が判らなくとも、リュウキの力であれば 時間がかかっても それらを調べ上げる事は出来る筈だ。今回の1件、GGOでのデータ。……ログインしている以上、運営側が必ずデータを控えている筈だ。金銭のやり取りを出来るシステムを構築している以上、それなりに厳重に保管しているだろう。そして、SAO時代の事を照らし合わせる。これだけの情報があり、そして それらを紡ぐ先に答えがある。


――所詮はデジタルだ。


 その言葉はリュウキの決め台詞か? と思えていたが、ただ 本心を言っているに過ぎなかったんだ。


 さしの死銃も動揺を隠す事は出来なかった。

 彼が、プログラマーとしての、いや その枠に収まっていない。最初に始めたのが、プログラミングだから、定着しているだけであって、コンピュータを使わせれば世界最
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