030話
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「5THバトル終了!勝利チームメル!残ったメンバーをレギンレイヴへ!」
ウォーゲームも終了し城へと移動したメルの一同を待っていたのは全勝という大勝をあげた彼らを祭り上げる観客達だった。今回はナイトに近い実力を持つビショップに13星座のメンバーが二人もいたというのにも関わらずの大勝に皆の気分も大きく盛り上がっておりお祭り騒ぎであった。
「ジークも今日も凄かったな!!」
「ああ。あんな化け物ARMを扱えるなんてすげえよ本当に!!」
「流石メルのサブリーダーだ!」
いつのまにかメルのサブリーダーという立ち位置に据えられている事に戸惑いつつも祝いの言葉を受け取るジーク。そして恋人であるドロシーが駆け寄ってくるのをみるとそちらへと歩こうとするが
「っ!」
「ジーくん!?」
一気に駆け出しジークを抱きしめるドロシー。一歩を踏み出そうとしたジークの体は一気に崩れ落ちるように膝を崩し地面に倒れこむ前にドロシーに抱きしめられた。
「大丈夫!?」
「あ、ああ………ファヴニールに殆どの魔力を持って行かれてな……体が、ダルいだけだ………」
「確かにあれはギンタのガーゴイル以上の化け物ガーディアンだしなぁ。今のジークの魔力でも賄いきれないってか」
今のジークの魔力C+、それなりに高い部類に入る魔力だがそれでも枯渇するほどの消費量。まだまだ上を目指さなければあの化け物竜を使いこなす事など出来そうもない。改めて修練の門に入れて貰う事を考えつつ彼女に手を貸して貰いつつ立ち上がると禍々しい魔力と殺気を感じ取った。
「あれは……確か最初に修練の門に入って出た時にギンタが戦っていた」
「イ、イアン……久しぶりだな」
「待てギンタ、様子がおかしい」
ゆっくりと差し出された指先、仮面に下に隠された口から放たれた言葉。
「次、殺す」
たったの二つの単語だがそれはギンタに凄まじい威圧感と恐怖を植え付けた。イアンが去った際に手をみると汗がべっとりと付いていた。たった二言だというのに冷徹な感情が込められていた。恐ろしいと心の奥底から感じた。
「―――すまない奴も奴で思う所があるのだろう。敵の身ではあるが謝罪しよう」
イアンの無礼を詫びるような口調でその場に現れたのは白髪を靡かせた金色の鎧を身に付けた長身の男性であった。圧倒的な存在感と不可思議な神秘さを醸し出す彼をメルの一同は警戒した。
「良い反応だ―――だが俺は此処に戦いに来た訳ではない。ジークフリード、貴殿に言いたい事があって此処に参上した」
男が名指しにしたのはファヴニールの召喚で疲弊しているジークであった、そんな彼を庇うように箒を握りしめるドロシー。
「いったい私のジーくんに何の用なの!?くだらないようなら帰っ
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