Another5 魂
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も追い付けないか…あんたに聞きたいことがある。」
ゼロ「?」
スパイダー「あのエックスが持っていたID…どこで手に入れた?」
ゼロ「イレギュラーである貴様には関係のないことだ」
スパイダー「関係?大有りだね。あのID…あいつの…エールの物だろう?下半身がないレプリロイドの」
ゼロ「何?」
何故スパイダーがエールのことを知っているのだろう?
スパイダーはスパイダーでゼロの反応を見て、エックスの持っていたIDがエールの物だと悟ったのだろう。
少しだけ目を閉じた後、口を開いた。
スパイダー「やっぱりそうか…エックスがエールのIDを持っているということは……あいつ…また怪我したのか?それとも………死んだ…のか?」
ゼロ「エールは…死んだ。俺達を先に進ませるためにIDを俺達に託して、リベリオン兵と戦って死んだ。アル長官を救い、リベリオンを打ち倒すという信念のためにな」
それを聞くとスパイダーの全身から戦闘意欲が失せていた。
スパイダー「そうか…はは…底抜けのお人好しのあいつらしいよな…。」
ゼロ「お前はエールと…」
スパイダー「悪いが、この仕事は降りるぜジャンゴーさんよ。」
ゼロが聞く前に監視カメラに向けて言い放つと、ジャンゴーの怒鳴り声が聞こえてきた。
ジャンゴー『ニャニャ!!賞金稼ぎめ!!勝手な真似を!!全警備兵出動!!奴ら全員始末しろニャ!!』
監視カメラからの怒鳴り声の命令に、複数のプレオン・チェイサーがこちらに向かってくる。
スパイダー「俺は確かにイレギュラーと言われても仕方ない賞金稼ぎなんかしているがね。友の魂に恥じる仕事だけは絶対にしない。」
踵を返し、ゼロに背中を向けながらスパイダーは言葉を続ける。
スパイダー「こっちは帰るついでに掃除していってやるから……さっさとアルさんとやらを助けに行くんだな!!」
ゼロ「おい、待てスパイダー!!お前はまさかエールの…」
ふと、壁に刺さったカードを見遣る。
ジャックのカードにはエールの絵があった。
もしかしたらスパイダーはエールの…。
いや、考えている暇はない。
早くエックスと合流しなければと、扉を潜る。
そして先に進んだエックスもアル長官を監視していたプレオン・スパークを撃破し、アル長官を救出していた。
エックス「アル長官ですね?助けに来ました」
アル「ありがとう。…君は…?」
目の前にいる蒼いアーマーを身に纏う青年は、自分を慕ってくれていた青年と設定年齢はさほど変わらないだろう。
あの青年は無事だろうか
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