提督、デジャブを感じる
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した娯楽の一つだよ♪」
「そこまで釣りが好きなのか?」
「まね、風に吹かれてぼんやりしながら食料を得られる。これほどまでにのんびりした食料確保を兼ね備えた娯楽は無いよ」
「提督。ヲッカナ釣レタヨ。コレデ5匹目」
共に釣り糸を垂らしているヲッちゃんは初めて釣りをするのだがかなり快調なご様子。深海棲艦というだけあって力は常人よりもかなり強くかなり大きめの魚もバンバン釣り上げている。本人も大きな魚を多く釣れてかなり嬉しそうにしている。
「そういえば報告を忘れていたがよっと。先ほど開発で烈風が出来たぞ」
「マジか長門さん!?マジで言ってんの!?」
「マジだ。頼まれていた配合で開発をしたら6回連続で烈風が出来たぞ」
「………長門さん、運良すぎじゃね?」
と長らく共にしてきた相棒ともいえる戦艦の豪運に呆れている竿が凄まじい撓りを見せ海へと引き込まれていく。
「お、おおおお!!!?来た来た来た!!!」
長らくご無沙汰だった大物あたりにテンションが普段の3倍ほどに膨れ上がる提督。思わず立ち上がり力強く竿を引くが相手も負けていないのかすごい力で引いている。
「ぬおおおおお!!負けてたまるかぁああああ!!!!オンドリヤアアアアアアア!!!!!!!!!!!」
渾身の力を込め力強く泳いでいた獲物を海面の上、太陽の下へと引きずり出した!!んが
「………えっ?」
「………デジャブ?」
太陽の下へと照らし出されたその姿は幼い少女、だが灰色掛った体と白い服と髪。そして血のように赤い瞳、明らかに深海棲艦。
「アッホッポサン」
「ポッ?……アッオ久!ヲッチャン!!」
―――ほっぽちゃんこと、北方棲姫。鎮守府に参★上。
「え〜っと………」
「ポッ?」
「これは………どうした物か………」
「ホッポサン、如何シテ来タノ?」
釣れてしまった北方棲姫、陸にあげ見なかったことにして執務室に戻った三人だがいつの間に付いてきていたのか部屋の中にいる北方棲姫。激しいデジャブなどを感じながらこれからどうするべきなのかと考える提督と長門。
「烈風、ナイ……?」
「あるにはあるが……欲しいのか?」
「ウン!オ姉チャン、烈風欲シイ!!」
烈風があると解ると満面の笑みを浮かべてこちらを見てくるほっぽちゃんに長門と提督は思わず硬直。顔を顰めて如何した物かと会議する。
「ど、どうする提督……?幸いな殊に烈風は余っているしやっても悪くは無いのだが」
「でもあげてこっちに徳があるかって事だよね、一応敵だし」
「「でも……」」
「ポッ?」
「「(こんな純粋な瞳をしている子の頼みを無碍に出来ない………!!!)」」
子供好きな二人にとって純粋すぎる視線を向けてくるほっぽちゃんのお願いを蹴るのは難し
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