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ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第70話 ジオ戦前の休息
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この解放軍に所属する前の部隊、抵抗軍(レジスタンス)についてだ。

「……アリオス。ユラン達については、何か訊いてるのか? ポルトガルへと向かった程度にしか、オレは訊いてなかったが」
「ああ。奴らなら大丈夫だ。プルーペットと呼ばれる商会の連中を助けた、と言う情報は 間接的にだが 得ている。が、アリオスは よそ見をよくする男でな。気づけば 四方八方へと 助けに向かっているらしい、な。話が本当なのであれば、もうユラン達とは別れて行動をしているらしい」
「……成る程な。人助け(そう言うの)に、優先順位はつけたくはないのは オレも同じだ。が、ひょっとして、別れたって、 アリオス1人で行動している、と言う事か?」
「ああ。付き合いが長い訳ではないのだが、相変わらず、と言う感じだ。だが、ヤツの腕は折り紙つきだ。1人であろうと、問題ない。オレも保証しよう」

 清十郎がそう答える。
 彼は 共に戦った経験があるからこそ、実力はよく知っているらしい。リーザスを占拠しているヘルマン軍の本隊、それも魔人を含めた本隊にたった1人で向かうのは無理があるが、各地で蔓延っている連中をゲリラ戦で叩き飲めす面に関しては 全く問題ないのだ。

 そして、勿論 ユーリも知っている。言わずもがなであり、愚問でもあるのだ。彼が勇者である以上、誰も滅する事は出来ない。いつの時代でも 勇者とはそう言う存在。魔の王ですら、畏れる存在。

 ……あいつら(・・・・)が作り出した存在だから。

「だが、逆に ユラン達は大丈夫なのか? 正直、アリオスが抜けた穴はでかいだろう?」
「その辺りも大丈夫そうだ。プルーペット商会のつてもあり、傭兵達もそれなりに増えたらしい。コロシアムに出ていた連中もいるそうだ。……あの頃から、変わってないのであれば、多少は心配だが 闘士を名乗るなら、大丈夫だろう。……それに、だからこそ、アリオスが動き回れる機会が増えたんだろうな」
「ははは……。なら 兎も角 向こうは大丈夫そうだ」

 それは、抵抗軍(レジスタンス)にとっては、良い事だったのか、悪い事だったのか、兎に角微妙な所だろう。

「ああ、話は それとは別の事だ」
「ん?」

 清十郎は 話題を変えた。呼び止めた訳は他にあったのだ。

「ジオの町について、だ。諜報の役を担おうと思ってな」
「……清。お前も十分過ぎる程疲れてるんだ。多少は休めよ。まぁ 言っても訊かないだろうから、オレも手伝うか?」
「馬鹿を言うな。ハイパービルとやらでも、ほぼ戦いは無かった。殆どお前、お前達だっただろう? オレは大丈夫だ。が、あの娘達はそうはいかん。疲れとは貯まるものだ。……お前が率先して休め。そうすれば、娘達も従う。それが一番だ。オレやリックではそれだけは出来ん。……お前にしか出来な
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