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ドリトル先生の水族館
第七幕その八
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「何で日本の皇室は駄目で北朝鮮の世襲はいいのか」
「それおかしいよね」
「あっちは一応共和国?」
「共産主義だった?」
「世襲ないんだよね」
「王様じゃないから」
「それでも世襲なんだけれど」
 それでもというのです。
「あっちの国の人が支持してるからいいとか」
「いや、あそこそういうのないよね」
「私達でもそれはわかるわよ」
「あんな自由のない国ないから」
「それで支持してるとか有り得ないし」
「それでもあの先生はそう言ってたね」
 北朝鮮の世襲はいい、とです。
「日本の皇室やイギリスの王室は駄目で」
「本当におかしなこと言ってた人よね」
「神様はいないとか言って」
「頼るのは自分の力だけとか言って」
「あれで生徒さんに何教えてるのか」
「凄く不安になるわよ」
「うん、ああした人が多いんだよ」
 先生は困ったお顔にもなりました。
「神様を信じない人は」
「不思議とね」
「そうした人が多くて」
「訳のわからないこと言うのよね」
「そうした人に限って」
「そうなんだよね、もっとも神様を信じる人でもそうした人はいるけれど」
 例えそうした人でもです、おかしな人はいます。ですが神様を信じる人以上にです、神様を信じない人はというのです。
「何かね」
「そうした人は、だよね」
「どうにもね」
「おかしな人が多いよね」
「民主主義とか平和とか言っても」
「全然民主的で平和でないし」
 その言っていることもやっていることもです。
「おかしな人ばかりで」
「何でだろうね」
「神様を信じてない人にそうした人が多いのは」
「不思議って言えば不思議だね」
「イスラムではこう言われてるよ」 
 先生がここでお話に出したのはこの宗教です。
「信仰がない人が一番怖いってね」
「神様を信じない人がだね」
「一番怖い」
「あっちじゃそう言うんだ」
「うん、何故ならどういった宗教でも神様を信じていると」
 つまり信仰があればというのです。
「そこにしっかりとしたものがあるからね」
「信じる正しいこととか」
「そうしたことがなんだね」
「神様から教えてもらったものがある」
「だからいいんだ」
「そう、けれど神様を信じない人はね」
 イスラム教の人達にはどう思われるかといいますと。
「神様から教えてもらっていない、そして信じる正しいことがない」
「そう思われるからだね」
「イスラム教の人達には怖いと思われる」
「そういうことなんだ」
「そうなんだ、もっとも無神論も思想だけれど」
 先生はこれ自体は認めていました。
「日本のそうした人は特におかしいね」
「あんな世襲の共産主義はいいって言って」
「自分の国の皇室は駄目って」
「完全に正反対のことをなんだ」
「言ってるん
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