暁 〜小説投稿サイト〜
オズのポリクローム
第七幕その七

[8]前話 [2]次話
「そうするわ」
「都には来られないんですか?」
「ええ、そのつもりよ」
 そうだというのです。
「特に呼ばれもしていないし」
「じゃあ呼んでいいかしら」
 ドロシーはポリクロームににこりと笑って申し出ました。
「私が貴女を」
「呼んでくれるの?」
「ええ、そうするけれど」
「そう言ってくれるのなら」
 ポリクロームにしてもでした。
「喜んで」
「それじゃあね」
「ええ、雷玉を見付けて精霊さんにお返しして」
「それからね」
 王宮でというのです。
「皆で楽しくパーティーしましょう」
「それじゃあ」
「王宮のパーティーっていいですよね」
 ジョージはその王宮のパーティーについて言いました。
「僕大好きです」
「楽しいわよね」
「ご馳走もジュースも一杯出て」
 そしてというのです。
「音楽も素晴らしくて。何よりも皆がいてくれて」
「オズの国のね」
「皆がいてくれるから」
「王宮のパーティーは楽しいのよね」
「そうですよね」
「私も大好きよ」
 ドロシーもでした、このことは。
「オズの国は何をしても楽しいけれど」
「パーティーもですね」
「そう、とても楽しいから」
 だからだというのです。
「私も楽しみにしてるわ」
「そうなんですね」
「そう、ただね」
「ただ?」
「誰が来るかはわからないから」
 そのことはというのです。
「誰が来てくれてもね」
「驚かない」
「そういうことよ」
「そういえばね」
「僕達はね」 
 臆病ライオンと腹ペコタイガーが言ってきました。
「君達とはいつもは会ってないね」
「会う時とそうでない時があるよね」
「そうだよね、オズマ姫とドロシーさんに」
 ジョージも二匹に応えて言います。
「かかしさんと木樵さんにはお会いするけれど」
「僕達とはね」
「いつもじゃないね」
「魔法使いさんにはいつもかな」
 ジョージは魔法使いにもお顔を向けました。
「冒険で一緒になることもあるし」
「うん、よく一緒にいるよね」
 魔法使いもこうジョージに応えました。
「私と皆はね」
「そうですよね」
「うん、、そうだね」
「けれど僕達とは」
「こうして冒険をすることも」
 また言う二匹でした。
「あまりなくて」
「今回は珍しいかな」
「僕達も結構冒険に出てるけれど」
「君達と一緒になるのは実は少ないんだよね」
「そうだよね、だから今回一緒になれて」
 ジョージは二匹に応えて言いました。
「よかったよ」
「うん、一緒になったからね」
「楽しもうね」
「旅は一緒に楽しむものだから」
「是非ね」
「そうだよね、一緒に楽しもうね」
 ジョージも笑顔で応えました。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ