第四章 原作開始まで・・・
第七話 出水の薔薇疑惑
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国近VS如月のゲーム対決中。
ぼくはあまり興味ないので、暇を潰すため歩き回る。
たくさんの足音の中から、謎の独り言が聞こえる。
誰だ?
「ヤバイヤバイ。あいつ、ホモか」
誰がだ!!
如月が聞いたら食いつきそう。
「弾バカのやつ、おれたちをあんな目で・・・」
わーお。
関心はないけど、身の危険が・・・
いやいや、この独り言は米屋だから。
嘘かもしれな・・・この心音はかなりの動揺だ。
「お、菊地原」
出水登場。
まぁ、関心も感心もないから大丈夫・・・じゃない。
かなり気になる。
「あ、歌川」
いいところに。
「菊地原、如月さんは?」
「さぁ、放っておけば?」
「お前な〜好きなくせに放置かよ。嫌われるぜ?
放置プレイ・・・」
ああ、なるほど。
今だけは如月の思考がわかるよ。
出水が怪しく見える。
「じゃあ、おれ用あるから」
よし、出水消えた。
真偽はともかく、楽になった。精神的に。
「ねぇ、歌川。
出水ってホモなの?」
「・・・如月さんが言ったのか」
「噂」
「さ、さぁ・・・?聞いてみたら・・・
そんな勇気ないか。」
ないよ、絶対。
如月じゃあるまいし。
〜〜〜〜
出水はうきうきしながら作戦室に向かう。
途中、太刀川さんに会う。
出水を見るなり、動揺してくる。
「太刀川さん、なにしてんすか?」
「おう、出水・・・別になにも?」
「かなり怪しさムンムンですが」
出水は理解できないまま眺める。
動揺しまくりの太刀川さんは、さらりと言った。
「お前がホモでも仲間だからな!!」
「はぁ!?」
「俺は信じてる!!」
そういうと太刀川さんは逃げ出した!!
A級太刀川は全力逃亡を覚えた。
出水は取り残されたまま、途方にくれた。
〜〜〜〜
この噂は忍田本部長も耳にした。
「まあ、人の愛につべこべ言う資格はないからな。だろ、嵐山」
それを嵐山にふる本部長。
頭が軽そうに見える嵐山の反応は・・・
「恥じることはない。むしろさらけ出すべきだ!!」
「それはやめてあげて!!」
ツッコミはさとけん。
時枝は興味なし。木虎はキモいと感じたらしい。
かわいそうな弾バカだ。
この件には城戸司令官は黙ったまま、何も言わなかった。
言えないのか、言わないのか。
後に出水薔薇疑惑事件と言われる。
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