Another4 セントラルタワー
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いと思わせる程の力がイプシロンにはあった。
正直、あの時纏っていたのファーストアーマーではなくアルティメットアーマーでも戦えたかどうかも怪しい物だ。
ゼロ「今の俺達ではイプシロンには勝てん。ルインと合流し、イプシロンと戦える力を手に入れるまでは奴との戦いは避けるべきだ」
エックス「うん…」
不可能ではないはずだ。
エックスとルインには戦いの中で成長する力。
ゼロもラーニングシステムによる自己進化出来るのだ。
今は力を蓄える時だ。
考えているうちに扉の前に辿り着き、扉を潜って更に奥へと突き進む。
しばらく進むと暗い通路の突き当たりで見つけた扉の向こうに誰かの気配を感じ、エックスとゼロはそれぞれ警戒しながら、中に入る。
そこに居たのは1人のレプリロイドだった。
下半身が失く、代わりにメカニロイドのホバーユニットを装備している。
青年は落ち着いた表情でエックスを見据え、ゆっくりと口を開いた。
「あなた方は、イレギュラーハンターのエックスとゼロですね。私はエール。レジスタンスの一員です」
敵意も戦意も無い声に、警戒を解くと武装解除した。
エックス「話を聞かせてくれるかな?」
エール「はい。ここまで来られたらもう御存知かもしれませんが、我々レジスタンスの中心人物、アル長官はリベリオンに捕らえられています」
エックス「それで、君はアル長官を助けに?」
エール「…はい。そう思って総督府へ…行こうとしたのですが………私1人の力では……とても……」
よく見ると、エールの身体には無数の傷があり、何度も1人でアル長官を救い出そうとリベリオン兵と戦い続けていたのだろう。
エックスとゼロは目の前の青年を見て、2人の心は決まった。
ゼロ「俺達もリベリオンを倒すために動いている。まずはレジスタンスのリーダーであるアル長官とやらを助け出して、話を聞いてみるのがよさそうだな…」
エックス「ああ、アル長官を救い出して、総督府を取り戻そう」
ゼロとエックスの言葉にエールは顔を上げた。
エール「ありがとうゼロ、エックス…!!力を貸してくれるというのですね」
次の瞬間、エックスとゼロはエールの行動に目を見開いた。
エールが、自らの胸に取りつけられている青い球体を、無理矢理外したのだ。
ゼロ「何を…」
エール「こ、このIDを…」
青白く光る球体をエックスに差し出す。
エール「これがあれば、総督府への出入りが…可能になります」
彼の言動に躊躇いを覚えながら、エックスは近付きそっと手を伸ばす。
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