Another4 セントラルタワー
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たが、スパイダーは咄嗟にバリアを展開して、ダメージを軽減させていた。
スパイダー「ふう…危ない危ない。少しでもバリアを張るのが遅れていたらスクラップになってたかもな…でも、同じ手は2度は通じないぜ?それとも他に奥の手でもあるのかい?」
エックス「くっ…」
エックスからしてみればファーストアーマーのスパイラルクラッシュバスターは今のエックスの最大火力であり、それで仕留められなかったのは痛い。
スパイダー「どうやらそれで終わりのようだな。なら…」
スパイダーが再びフォーチュンカードを繰り出そうとした時である。
警報がけたたましく鳴り響いたのは。
スパイダー「ああ、さっきの奴の通報か。邪魔が入ったな、勝負は預けておこう。精々捕まらずに賞金を上げてくれよイレギュラーハンターのお2人さん!!」
ゼロ「逃がすと思うかイレギュラー?」
ダメージから立ち直ったゼロがセイバーを構えてスパイダーを睨み据えながら立ち上がる。
スパイダー「確かに逃げるのは難しいな。普通なら…そらっ!!」
カードボムを放つが、今度はシールドブーメランを構えて防いだ。
ゼロ「目くらましのつもりか?その程度で…なっ!?」
シールドブーメランによる防御を解いた時点でスパイダーの姿は影も形もなかった。
スパイダー「これが俺のハイパーモード、トリックスターさ。電磁迷彩で姿を消せる。というわけでシーユーアゲインってね♪」
完全に気配も消えた。
いくらゼロでも気配を消し、姿も見えない相手を追うことは不可能。
完全に逃げられてしまった。
ゼロ「くそ…」
忌々しげにセイバーを握り締めるゼロ。
イプシロンに続いて2度も辛酸を舐めさせられるとは。
エックス「ゼロ、早くこの場を離脱しよう。いつリベリオン兵が来るか分からない。」
ゼロ「ああ…」
今の状態で強力なブレオンを相手にするのは無謀だと判断し、すぐさま向こうの扉に入った。
扉を潜った先にあるのは、パイプが敷き詰められたような場所だった。
恐らくセントラルタワーの重要な場所のはずだ。
ここでなら敵も迂闊な攻撃は出来ないはず。
少しだけ進むペースを落とすと、エックスが口を開いた。
エックス「ゼロ」
ゼロ「何だ?」
エックス「今の俺達で…イプシロンに勝てる可能性は…」
ゼロ「無い」
ハッキリと言い切ったゼロに目を見開くが、エックス自身分かっていた事でもあるので反論しない。
いや、ハッキリ言って自分やゼロ、ルイン、アクセル、ルナが揃ってようやく戦えるかもしれな
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