ハイスクールD×D 黒龍伝説 10
[6/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
す』
匙からか。あいつの意見は戦闘に関しては恐ろしいぐらいに的確だからな。しっかり聞いておかないと。
『色々と下調べをしてみた結果を端的に言わせてもらうよ。トータル的な戦力差は両者ほとんどないね。戦略を立てる王の資質はバアルチームが上だね。これは本人の育ってきた環境によるものだろう。今回はダイスフィギュアのおかげでそこまで差は出ない』
『ここまで聞くと両者互角のように聞こえますが』
『そうですね。ここまでなら両者互角に聞こえます。ですが、バアルチームとグレモリーチームでは一つだけ大きな差が存在するんです。その差を試合中に埋めることができるかが勝敗を分けると言ってもいい』
『それは一体?』
『戦いにおいて大事な物として心技体と言う言葉がある。人によって大切な順番が逆であるみたいだけど、それの心が今回大きく関わってくる。技と体はそれほど変わらない以上それが大きな差になってくる。簡単に言えばどうして勝とうと思っているのか。詳しく説明するならサイラオーグ・バアルには具体的で大きな夢がある。彼はそのために強くなってきた。才能がないならそれを上回る努力をして、その努力の到達地点として魔王を目指している。そのために多くの高評価を得たいと思っている。眷属もそれをよく理解した上で共にその夢に向かって邁進してきた。彼の心が折れようとも、眷属の支えで彼はまた立ち上がるよ、絶対に。それに対して、グレモリーチームにはそれがない。心を支える物が。唯一支えられるおっぱいドラゴンは最近になって新たな悩みによって周囲を支えられるかどうかが不安定になっている。彼が悩みを振り切ればあるいは、と言った所だね。少ししゃべりすぎたけど、両者共に頑張ってもらいたいね。おっと、探偵コンビの番犬の飼い主に気づかれたみたいだから、またね。頑張って撒いたら戻ってくるから』
匙の言ったことは、オレたちの心に暗い影を落とした。全員が思い当たる所があるからだ。それを的確に外部から指摘された。そして匙の宣言した通りにオレたちは追い詰められた。不屈の闘志というのは本当にある。身体的には動けないはずの状態からの起死回生の一撃、ただではリタイアしないために仲間の盾となり最後の一撃を放っての相打ち。並々ならぬ気迫にオレたちは押され続けになった。
数では圧倒的に負けている状態でサイラオーグさんからの提案でオレと部長対サイラオーグさんとレグルスとの戦いに挑むことになる。本来はまだサイラオーグさんには女王と戦車と僧侶が残っている。だが、戦車と僧侶の傷が大きいのかサイラオーグさんが戦わせたくないと判断したのだ。女王は二人のそばにつけて。この時点で部長はすでに心が折れかかっている。オレ自身もそうだ。そんな時に匙の奴が放送席に帰ってきたようだ。
『ぜえ、ぜぇ、や、やっほ〜、な、んとか、
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ