月下に咲く薔薇 18.
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いはアリエティスとアイムの捕獲であった可能性が高い。しかも、怪物の正体に近づく為の材料が幾つか隊の中に散在している事がわかった。城田君」
「はっ!」
21世紀警備保障に戦術アドバイザーとして出向している城田が、昨日1日の流れを全員に説明する。女性2人が連れ去られた事に気づくまでの経緯全てを。
その間レントン達は目を見開いて話を聞き、ミシェルは真一文字に唇を引き結んでいた。
経過については上手く要約されており、アイムとの再会の際に1本のバラをクロウが踏んだ事や、クロウが一度異世界に落ちた事、そこで体内に何かを仕込まれた事も誤解なく挿入されている。
そして最後に、「ここまでの説明を私からさせてもらったが、ミシェル、ロックオン、そしてクロウ。内容に誤りはないか?」と城田が尋ねた。
2人のスナイパーは淡々と肯定し、クロウは「ああ。しかも、あの青い世界の様子まで正しく追加されているとは驚きだぜ」と上の手際に舌を巻いた。
「君の体験談を、昨夜のうちにミカが纏めてくれた。彼女のおかげだ」と城田が返す。
更にダイグレン内で起きた出来事は、νガンダムから多くを見届けたアムロがサイコフレームの起動者として余すところなく説明する。クロウ達とガロードが行った室内のやりとりについては、案の定ガロードが早朝報告したのだそうだ。
「と、以上が、今朝までに確認する事のできた同じ敵のものと思われる動きの全てだ」大塚が、経過を括って切り離した。「では、その痕跡一つ一つについて、新たな報告を纏めよう」
映像が変わり、植物塊と差し替えになった3本の赤いバラの花が空中に現れる。
説明を始めたのは、スメラギだ。
「この花は全て、第4会議室にあったバラよ。黄色いタグのものが、花瓶に挿してあった1本目。青と緑のものが、テーブルに置かれていた2本目と3本目。ZEXISとZEUTHで話し合った末、3本全てを龍牙島に送る事が決まったわ。ドラゴンズハイヴの設備を使って分析を行うの。…そろそろ獣戦機4機を積んだ輸送機が発進する頃よ」
「おいおい、大丈夫なのか?」と、ロックオンが昨夜の次元獣もどきを思い出しつつ顔をしかめる。「その植物は、次元獣を吸収する程の生命力があるんだぜ。切り花ったって、見たままの代物じゃないだろ。獣戦機やドラゴンズハイヴの中で暴れ出したら大事だ」
「これは、F.S.のたっての希望なんだ」バトルキャンプの最高責任者が、殊更男の固有名詞を強調した。「元々ZEXISにある戦艦や基地の中で、植物の分析に適した設備を備えているところは限られている。生憎我がバトルキャンプでも、化学物質と同レベルには扱う事ができない。マクロス・クォーターの分析施設はLAI頼みで、フロンティア船団との交渉から始めたのでは時間がかかりすぎる」
「それに、元々龍牙島はバトルキャンプ同
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