想いを1つに
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いる気がする。
「ん・・・」
「ルーシィ!!」
俺たちが話していると、ルーシィさんが回復したのか、ゆっくりと閉じられていた眼目を開く。
俺たちはルーシィさんが気が付いたのを確認すると、全員安心し、自然と笑みがこぼれる。
「みんな・・・ごめん・・・」
しかしルーシィさんが最初に発した言葉に俺たちは?マークを浮かべる。
「あ?」
「何で謝るんですか?」
ナツさんと俺がルーシィさんにそう言うと、ルーシィさんは頭から布団を被り顔を隠す。
「またやっちゃった・・・」
ルーシィさんはどうやら1日目の敗戦に続いて今回も負けてしまったことを気にしているらしい。
「何言ってんだ、ルーシィのおかげで2位だぞ」
「8ポイントゲットです!!」
「ああ、よくやった」
グレイさん、ウェンディ、エルザさんがそう言うと、ルーシィさんは安堵したのか布団で隠していた顔を覗かせる。
「あ・・・鍵・・・」
「ここにあるよ」
ハッピーは先程ミネルバさんに奪われた鍵をルーシィさんへと返す。
「よかった。ありがとう」
ルーシィさんは笑顔でそれを受け取ると疲れが残っていたらしく再び深い眠りに入る。
「眠っちゃったみたいね」
「なんかこう・・・モヤッとするね、あいつら」
ルーシィさんの寝顔を見ながらミラさんとカナさんがそう言う。
「剣咬の虎・・・」
「気に入らねぇな」
「そうですね・・・」
グレイさん、ガジルさん、俺がそう言う。俺たちが重苦しい空気に包まれていると、医務室の入り口から足音が聞こえてくる。
「マスター」
振り返るとそこにいたのはマスターだった。
「AチームBチーム全員集まっとったか、ちょうどよかった」
何がちょうどよかったのか、俺は一瞬意味がわからず首をかしげる。
「これが吉と出るか凶と出るか・・・たった今A・B両チームの統合命令が運営側から言い渡された」
マスターの口から発せられた言葉に俺たちは驚愕する。
「何!?」
「A・Bチーム統合だと?」
「どうしてですか?」
ミラさんがマスターのそばへと駆け寄り理由を問い質す。
「大鴉の尻尾の失格により、参加チームが7つとなり、バトルパートの組み合わせが奇数では困るとのことじゃ。なので両チームを1つにし新規6人でチームを再編成しろとな」
マスターの言う通り、昨日までのようにバトルパートを行うと必ず一チーム余ることになり、ポイントの分配がうまくできなくなってしまう。
そうなると俺たち妖精の尻尾が2チーム出ているのを利用してチーム数を合わせるという選択肢しか出てこないのだろう。
だけどそれだと問題点も
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