想いを1つに
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対抗する。するとミネルバさんは「フフフッ」と笑い、言葉を続ける。
「おかげで盛り上がったではないか」
その言葉を聞き、エルザさんは仲間を盛り上げる道具として使われたからか、さらに目付きが鋭くなる。
「むしろ感謝してほしいものだ。2位にしてやったのだ、そんな使えぬクズの娘を」
「何!?」
ミネルバさんの発言にナツさんとグレイさんがエルザさんと並ぶように前に出る。しかし、ナツさんたちとミネルバさんの間に剣咬の虎のスティングさん、オルガさん、ルーファスさんが彼女を守るように立ちふさがる。
『おーとっ!!これは!!』
睨み合う両者。その雰囲気は誰がどう見ても最悪で、どちらかが少しでも相手を刺激すればたちまち乱闘が起こるのは目に見えていた。
『両チーム一触即発か!?』
緊張が走る闘技場内。しかし、観客たちはその様子を見て一気に盛り上がりを見せる。
「ここで始まんのか!?」
「剣咬の虎対妖精の尻尾!!」
初日から上位を維持し続ける虎と驚異的な追い上げで7年前最強と言われていた力を見せる妖精。観客たちはこの2つのギルドの戦いを早く見たいと言わんばかりだ。
『うむ、ここは冷静にいかんと』
『でも盛り上がっております、ありがとうございます』
冷静さを保っているヤジマさんと対照的に興奮している様子のラビアンさん。
「いやぁ、これはもう避けられない運命って奴ですね」
「最初からこの対決は決まっていたんだろうね」
「フローもそうもう」
剣咬の虎のエクシードトリオがそう言う。
「これは正式な試合ではない。いざとなれば我々も行くぞ!!」
「あいさー!!」
「ルーシィさんの仇は僕が取るぞ!!」
「ちょっと落ち着きなさいよ!!」
こちらのエクシードたちはすぐにでも俺たちの加勢に入れるようにとシャルル以外の3人は戦闘腰を上げている。
「ワイルドォ!?」
「「「「「フォー!!」」」」」
四つ首の仔犬の皆さんもいつものように盛り上がっており、闘技場に飛び出してくる気満々だ。
「・・・」
人魚の踵ではカグラさんが闘技場の様子を腕を組んで見つめている。
「なんか盛り上がってきましたカボ」
マトー君は高まっていく観客たちを見てそんな言葉を漏らす。
「どうする?」
「ルーシィ・・・」
カナさんとミラさんが心配そうに俺たちに治療をされているルーシィさんを見ている。
「メェーン」
青い天馬の一夜さんは腕をクロスしたポーズを決めながら闘技場の様子を見つめている。
「「「「「勝負!!勝
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