想いを1つに
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「「「ルーシィ(さん)!!」」」
ミネルバさんに頭を鷲掴みにされ、水中競技場の外に出ているルーシィさんの元へと急いで駆けていく俺とナツさんとグレイさん。
すると、ミネルバさんの手がルーシィさんの頭を離し、動かなくなったルーシィさんは重力に従い闘技場へと落下していく。
ガシッ
ルーシィさんが地面に落ちるその直前、俺たち3人はなんとか下に入り込むことができ、キャッチすることに成功する。
「大丈夫か!?」
「しっかりしてください!!」
グレイさんと俺が声をかける。
しかしルーシィさんは返事をすることも出来ない様子。意識を失っているようだ。
「なんてことするんだ!!このやろう!!」
ナツさんは水中競技場の中から笑みを浮かべ、こちらを見下ろしているミネルバさんを睨み付ける。
「今すぐ星霊魔導士を医務室へ!!」
「いいえ!!まずは私が応急処置をします!!」
王国軍の隊長らしき人物の指示に対し、俺たち同様に駆けつけてきたウェンディがそう言う。
「俺もやる!!モード水天竜!!」
ルーシィさんを地面に寝かせたところで俺も水天竜モードに変化し、治癒魔法を開始する。
「手伝うよ!!」
「ルーシィ!!しっかりして!!」
そう言いシェリアとジュビアさんもルーシィさんの元に駆け付けてくる。
キッ
寝かされたルーシィさんを見たエルザさんの目付きが変わる。顔も体も赤くなり、ボロボロのルーシィさん。エルザさんは彼女をそうした者の方を睨む。
ザバッ
ミネルバさんはエルザさんの目など気にすることなく、水中競技場からゆっくりと下に降りてきてナツさんたちの前に立つ。
「その目は何か?」
ミネルバさんは完全に怒りに満ちているエルザさんを見てそう言う。
「ルーシィさん!!」
「大丈夫。気を失ってるだけだから」
たった今到着したウェンディにそう声をかける俺。ウェンディは俺と向かい合うようにルーシィさんの左側に正座し、治癒魔法を使用する。
「ひどい傷だけど、3人でやれば!!」
ジュビアさんと共にやってきたシェリアはルーシィさんの足に跨がるように座り、俺たちと同じように治癒魔法をかけてくれる。
「ん・・・」
俺たちの魔法が効いてきたのか、痛みに顔を歪ませてきたルーシィさんの表情が次第に和らいできて、傷も少しずつではあるが消えていく。
「その目は何かと聞いておるのだ」
俺たちが治癒をしているすぐ前ではミネルバさんとエルザさんたちは明らかな険悪ムードで睨み合っていた。
「妾はルールに乗っ取り競技を行ったまでよ」
「ルールだと?すでに勝敗のついた相手を痛ぶることがか?」
腰に手を当て話すミネルバさんに対し、一歩前に出てエルザさんが
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