第1章:修正の始まり
第8話「ユーリとドイツにて」
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束から貰ったデータによると、孤児などを攫って実験体にして、所謂キメラのような生物を誕生させようとしていたらしい。...失敗作しかできなかったようだが。
残念ながら、理性も何もかもを失くした被験者しかいなかったため、殺すしかなかった。秋十君は、その子達を助けられなかった事を悔やんでいるようだ。
「(ISのようなものができても、こんな研究はあるのかよ...。)」
研究者も狂ったような奴らばっかりだった。一応、逃げられないように捕縛して放置しておいたが。
「【...おい、束。】」
【....ごめん。私も早すぎたと思ってるよ。】
さすがに束も反省しているのか、謝ってくる。
「【...とりあえず、何とかするから、お前は言い訳もしくはケアの準備をしておけ。】」
【りょーかい。...って、ちょっと待って!】
二人を一時的にでも立ち直させようとすると、束が何かに気付く。
【今、そっちに複数のISが向かってるよ!これは...ドイツIS配備特殊部隊シュヴァルツェ・ハーゼ!?】
「マジかよ....!?」
あのドイツのか!?...ってやば、俺の想起にも反応が出てる。
「すまんが二人共、今すぐ行動しなければ...!っ!」
ビシッ!
移動しようとした瞬間、俺たちの近くに弾丸が着弾する。
「(威嚇射撃か...!)」
「貴様ら!そこで何をしている!」
あっという間に包囲される俺たち。さすが軍人。行動が早い。
「え、ちょ、桜さん、どうするんですか!?」
「...あまり不審な行動はしないようにな。」
さて、突破する事自体は可能だが...。
【ラウラ・ボーデヴィッヒ....。...ごめんさー君、一度抵抗せずにじっとしててくれない?】
「【...?なんでだ?...って、何か考えがあるのか。分かった。】」
束の指示通りするため、両手を上げて無抵抗のアピールをする。視線で秋十君とユーリちゃんにもそうするように指示する。
「...動くなよ?ISを使おうとすれば、即刻撃つ。」
「はいはい。」
軽くボディチェックされた後、縄で拘束されて尋問される。
「さて、ここで何をしていたか聞かせてもらおうか。」
そう言って銃を突き付けてくるのは銀髪に右目は赤目で左目は黒い眼帯の少女。
「何をしていたかって言われてもね...。研究所潰し?」
「ほう...。おい、調べてこい。」
「「「はっ!!」」」
少女は他の隊員に指示を出し、研究所跡を調べさせる。
「(この身なりで隊長なのか...。クロエに似ているな...。)」
銀髪なのと、容姿などがどことなくクロエに似て
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