第1章:修正の始まり
第8話「ユーリとドイツにて」
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「...全員、ユーリちゃん達と同い年くらいの見た目だな。」
少しジト目でグランツさんとジェイルさんを見る。
「い、いや、僕は容姿の設定はそこまで関わって...。」
「美少女の容姿の方が映えるだろう?」
...ダメだこの人、変態だ...。
「...とにかくユーリちゃん、動作チェックを済ませてくれ。」
「はい。」
〈装備や機能は私から説明させていただきます。〉
会話していた間に最適化も終わり、一次移行が終了する。そして、ふわっと宙へと浮かび上がる。
「っとと...IS関係の仕事をしてたからか、飛ぶのは上手くできましたー。」
〈凄いですね。初めてとは思えない程です。〉
...うん。順調だな。
こうして、しばらくエグザミアの動きを調べ、めでたくユーリちゃんの専用機となった。
いくつか特殊な機能があったが、それはまた後述しよう。
「ドイツへ?」
「うん。さー君とあっ君、そしてゆーちゃんでドイツの研究所を潰してきてほしいんだ。」
ユーリちゃんが専用機を使うようになってからさらに一ヶ月。束にいきなりそう言われた。
「違法研究所を潰すのは分かるが...なんで秋十君とユーリちゃんも?」
「うーん...そろそろ二人にも世界の裏側を見てもらいたくてね。ちょっとひどい事かもしれないけど、今回選んだ研究所は比較的防衛システムの水準も低いし、いざとなったらさー君が守ってくれるでしょ?」
確かに、荒事は俺たちで受け持ってるからな...。そろそろ体験させるべきだが...いきなり違法研究所かよ...。しかもユーリちゃんの故郷。
「...2人がいいって言うのならいいが...。」
「あっ、二人ならもう許可は取ってあるよ。」
「いつの間に!?」
「さー君が作業に没頭してる時〜。」
...はぁ。二人がいいのなら仕方ないか...。
「...分かったよ。だけど、安全第一な。」
「りょーかい!バックアップは任せて!」
あーもう、どうしてこうなる...。
「....ふぅ。何とか終わったな。」
「はぁ〜....。」
「.........。」
研究所を潰し、俺はそう呟く。...秋十君も肉体精神共に疲労しているし、ユーリちゃんに至っては顔色が悪い。
「...やっぱ、早すぎたか?」
二人共、年齢的にはまだ中学生だ。人間の黒い所を実際に見るのには精神的に強さが足りないのだろう。
「人体実験による“バケモノ”の製造。...被験者に生存者はいない...か。」
「ごめん....ごめんよ....!」
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