少女との出会い編
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「…じゃあ…聞く……なんで私の名前を…?あなたの…名前は…?」
『俺と契約する際に奴隷契約を破棄させてもらった、その時にマスターネームとして俺に刻まれたってわけよ。俺の名前はまだ決まってないからキャロが決めてくれればいいよ。』
キャロが起きてから数分、俺はキャロの質問攻めにあっていた。
何故会話できるのか
_____特有スキル『意思疎通』があるから
何故名前がわかるのか
_____マスター契約した際に奴隷契約を破棄し名を刻まれたから
どこから来たのか
_____…さあ?
私をこれからどうするのか
_____…自由にしてやる。何者にも囚われず自分の力で乗り越える力を与えてやる。お前の夢を叶えてやる。俺にはそれができる。
いくつもの質問に答えるとキャロは長く考え
「…これからよろしく、シオン」
〈マスター権限により名称固定されました。魔剣『シオン』と名付けられました。変更不可です。〉
と、俺の名前を名付け、微笑んだ。
この少女が後に俺の運命を変えるとは夢にも思わなかった。
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要塞都市アスカラン
時計塔を中心に発展していった町として各国に知れ渡る国である。
ギルド加入した冒険者などがよく拠点を置く町である
キャロが教えてくれた話では今からそのアスカランに向かうとの話だった。
その最中、魔王の一角のペットが支配していた荒地にペットがいなくなったとの情報が入り、その荒地を横切ってアスカランに向かおうとしていたらしい。(この時、あのキングガルーダがその魔王のペットだとはシオンはまだ知らない)しかし途中、森で出くわしたオーガに襲われたらしい。
そこで俺と出会った、という訳なのだが。
『シオン…ねえ?日本系の名前でなんかいそうだよな…」
「ん?なにか言った?」
『いえ、何も』
俺に名付けてくれたシオンという名前はあまりにも日本で聞いたことのある名前だったのでキャロは俺と同郷なのか、と疑ってしまった。
しかしキャロ曰く「昔助けてもらった時にその人が名乗っていた名前がシオンだった。」とのこと。
そのシオンという人物が俺と同郷なのかは置いといて一度会ってみたいという気持ちが湧いてきた。
「着いたよ、ここが要塞都市アスカラン」
『ほへぇ、なかなかでかいもんだな』
キャロが立ち止まるとそこには大きな壁で囲まれている町が見えた。
その街を見て俺は〔なんで今まで見つけられなかったんだろう…〕と思ってしまった。
それほどまでにでかいのである。
壁の高さだけで何十メートルもありそうなのにその壁よりも高い建物がたくさんある。
本当に町なのか、国じゃないのか、疑ってしまう。
「じゃあ、入ろ、ワ
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