2.7転び8起きって言うけど、7回転んだら7回しか起き上がれない
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<ビスタ港近隣の森>
俺は今、3匹の魔物に囲まれている!
魔物と言ってもスライムだ!
こう言ってはなんだが俺は同年代の子に比べるとかなり強い!
父さんと旅をしてきた事もあるが、何より父さんに戦闘訓練を解かされているのだ!
剣術も基本的な部分ならほぼ問題ないし、魔法も使える!
『バギ』という風を操る攻撃魔法だ!
父さんが言うには俺のバギは一般のバギより威力が高いそうだ。
本当かどうかは定かではない。
ちょっとは親馬鹿が入っているかもしれないけどね。
等と考え事をしていたら、後ろからスライムにど突かれ前のめりに転んだ!
ハッキリ言おう!
戦闘訓練をしていようが、魔法を使えようが痛い物は痛い。
痛いのは嫌いです!
これ以上ど突かれては堪らないので、素早く起きあがりスライムに手を翳し魔法を唱える!
「バギ!」
2匹のスライムに向かい風が巻き起こり、真空の刃がモンスターを切り刻む。
しかし俺の事をど突いたスライムは離れた所にいた為か魔法の影響を受けず再度、俺に襲いかかってきた!
だが俺はスライムの攻撃を危なげなくかわすと、持っていたひのきの棒で力一杯攻撃をする。
勝負は着いた。
力尽きたスライムが泡状に消え去り、後にはゴールドが現れる。
これがこの世界の通貨だ。
仕組みはよく分からんが、こうやってお金を稼ぐ事が出来る。
俺はゴールドを拾い集めていると背後から父が現れた。
「リュカよ、見事だったぞ!まぁ、スライム程度なら楽勝だな!」
どうやら初めから見ていたらしく、もし危険になれば助けるつもりだった様だ。
「しかし、楽勝だと思っても油断は禁物だぞ!一撃貰ってしまった様だな!」
そう言うと俺の服に付いた泥を叩き落としながら魔法を唱えた。
「ホイミ」
暖かい光が俺を包み、戦闘で受けた傷を癒す。
「ありがとうお父さん!ちょっと考え事をしてたから失敗しちゃった!」
「ん?考え事?さっき出会った女の子の事かな?可愛らしい子だったな!リュカはああいう子が好きなのかな?」
俺は流石に赤くなり俯いてしまった。
フローラ自身の事よりフローラのパンツの事の方が気になってしかたない!
父さんは俺の反応を年頃の男の子の反応と勘違いしたらしく、嬉しそうにサンタローズへの帰路を促してきた。
<サンタローズ>
日が傾き影が主の身長を超える頃、俺たちはサンタローズの村に帰り着く事が出来た。
きっと父一人なら、もっと日が高い内に到着したのだろうが俺に合わせた為にかなり時間がかかってしまった。
もっと努力をせねばと少々の自己嫌悪に浸っている中『パパス凱旋』の報は村中に広がり、村人達の殆どが父の元に群がり「お帰りなさい」「待っていたよ」等と、皆に歓迎されていた。
100人もいないであろうこの
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