少女との出会い編
意味不な転生
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何も変わったことのない毎日。
大学を出て一応大手の某ゲーム会社にプログラマーの腕を買われ雇われ、現在一人暮らしをしている34歳。
年齢=彼女いない歴の俺はいつも独り身だった。
度々の同窓会のたびに周りがリア充化していくのに対し、俺はそういう話が一つもなかった。
まあ、地味でイケメンでもない俺なんかを好きになる奴なんかいないだろう、と思っているがな。
身長は高身長と言うほどでもないが普通?の分野に入るぐらいで、何もかもが平均クラスの俺が当然モテるわけがない。
それについてはもう諦めている。
まあ、なんでこんなことを考えているかと言うと…
『それでさ、玲子がさ、言ったんだよ』
仕事仲間の澤村が俺に彼女の自慢話をしてくるからだ。
いや、知らねえし、と言いたいが仕事仲間だ。当然そんなことを言えるわけがなくこうやって黙って聞いているのだ。
正直言ってうざったい、めんどくさかった。
『あ、玲子が呼んでる、じゃな、加藤』
「じゃあな澤村…」
そう言って俺はすぐに電話を切った。
今更ながら俺の名前は加藤悟だ。
まあそんなことはいいとして俺はいま駅のホームで電話をしていたわけだ。
当然睨まれる睨まれる。
だが俺はそんなことを気にせずに前に進む。
列の先頭に並んだ俺は次の電車が来るまで待った。
「おいおっさん、場所譲れよ」
後ろからそんな声が聞こえるが俺は無視をした。
この手のものは無視をするのが一番いいのだ。しかし俺は無視をしたことを後になって後悔することになる。
「おいおっさん!どけって言ってんだろ!」
ドン!と俺の背中を思い切り押す不良A。
当然そんなことをされると思ってもなかった俺はバランスを崩しホームから落ち、レールに頭を打った。
「おい、これやばいんじゃねえの?」
「逃げようぜ…」
不良Aの後ろにいた不良Bと不良Cが不良Aにそう言うと不良たちはそそくさとその場を去った。
「いててて…あのクソガキどもが…あれ…?」
俺は右手で痛む頭を抑え、左腕を支えにして立ち上がろうとした、が、頭を打ったせいか視界がぐにゃりとゆがんだ。
『間も無く〜2番ホームに電車が通過いたします〜』
俺が落ちた方は2番ホーム。当然通過だから速度を落とすことはない。俺は無理矢理立ち上がろうとするとまた視界がぐにゃりと歪みふらついた。
ザワ…
とホームの上が騒がしくなり始めた。
家族とともに心配そうに見てくるもの
スーツに身を纏い俺に「大丈夫か?立てるか?」と呼びかけているもの
そして…最も多かったものが落ちた俺を写真でとって騒いでる学生たちだった。
ぷ〜〜
電車がどんどん近づいてきた。
もうここまできたら逃げられない。
ああ、俺死ぬんだな。
そし
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