Another1 女神
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「まあまあ、ゼロ君。落ち着いて」
ゼロ「これが落ち着いていられるか!!何故女神のあんたが俺の部屋にいる!!?」
「至極尤もな質問だね。うん、理由はあるよ?滅茶苦茶重大な…」
ゼロ「何だ?…まさか、また大きな事件がこの世界に起きようとしているのか?まさか…シグマが蘇ったのか?」
女神の真剣そうな表情からこれはただ事ではないと感じた。
「うん、ぶっちゃけ暇だから遊びに来ました♪」
ゼロ「は?」
真剣な表情から一変して無邪気な表情で告げる女神にゼロは脱力しそうになった。
「だって〜、最近トラブルがないから暇で暇で仕方なくてさ〜だからこっちに来ました☆」
ゼロ「あんたは女神だろう!?駄目だろう、それでは!!?それにあんたがいなくなったら、誰があんたの役割を…」
「あ、それはライト博士に任せて来ました」
ゼロ「Dr.ライト…」
今頃、女神に押し付けられた仕事をこなしているであろうライト博士の姿が浮かんだ。
エックス同様、貧乏くじを引きやすい彼をゼロは心底哀れんだ。
「私がこの世界に来たのはね?私も1回だけ人間として生きてみたいな〜って思ったんだよね」
ゼロ「人間に…?」
「うん、ハンターベースにだって人間はいるでしょう?」
ゼロ「あ、ああ…科学者とかな…」
「だから私もハンターベースで働こうかなって」
ゼロ「は!!?」
今、女神から聞き捨てならない発言が聞こえたために女神に問い詰めようとしたが、既に女神の姿が消えていた。
ゼロ「………」
女神の爆弾発言から数日。
ゼロは一体どこから女神が出て来るのかを警戒していた。
エックス「ゼロ…どうしたんだ?まるでシグマと戦っている時と同じくらい警戒して?」
ゼロ「エックス…下手をしたらシグマより遥かにタチの悪い存在がハンターベースにいるかもしれないんだ」
エックス「え?それって…」
「どういう意味かな〜?ゼロ君?」
ゼロ「なっ!?」
エックス「あ、アリア博士」
後ろを見遣ると、金髪碧眼で長い金髪をポニーテールにした十代前半くらいの白衣を着た女の子がゼロをじろりと睨んでいた。
ゼロ「(ま、まさか…このガキ…?)」
アリア「(ビンゴ〜♪今日から女神じゃなくてアリアって呼んでね♪)」
ゼロ「ぐっ…」
エックス「ゼロ?どうしたんだ…?」
ゼロ「いや…これから騒がしくなりそうだと思っただけだ」
ゼロは遠い目で空を見上げながら呟いた。
アリアと名乗る女神もニヤニヤと笑いながら
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