暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
Fate/stay night
1136話
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
しょうね。なら……何をすればいいのか。分かってるよね?」
「ああ。まずその優勝候補の一画でもあるキャスター&アサシン組を倒す。正直、戦う相手としてはバーサーカーの方が正面から戦う分だけ戦いやすいんだけど……キャスター&アサシンが手を出す可能性がな」
「そうね。キャスターにしろアサシンにしろ、裏から手を回すのが得意だものね」

 そして、それとは逆にバーサーカーはその強さから、他人の戦いに手を出すような事はない。
 まぁ、正面から戦うって意味では、バーサーカーよりも能力が低いのに性質的には同じセイバーの方が戦いやすいんだけど……凛の言葉を聞く限り、それは無理っぽいし。

「遠坂とアークがどんな相手と戦うのか、正直あたしには分からないけど……ただ、これだけは言える。必ず生きて帰ってきてくれよ。私としては、お前達2人に死んで欲しくなんかないんだからな。それに、あたしをこんな身体にした責任も取って貰わないといけないし」

 どこか冗談っぽく笑う綾子に、俺と凛も思わず笑みを漏らす。

「……って、アークエネミーは笑っていられるの? 綾子に対してやった行為の責任を取らないといけないのよ? 古今東西、男が女に取る責任ってのは決まってるでしょ? ……ああ、そう言えば私もアークエネミーに傷物にされたわね。しかも2回も。こっちもきちんと責任を取って貰う必要があるかしら?」

 勿論本気で言ってる訳じゃないんだろう。笑みを含んだ声でそう呟く凛だが……ちょっと冗談になっていないような気がするのは俺だけか?
 視線を綾子の方に向けると、凛の言葉の意味を理解したのか、顔を真っ赤にしてこっちを見てたりするし。
 取りあえず……

「残念ながら、俺は戸籍も何もないサーヴァントだしな。その辺がどうなるかは微妙だろうな」
「うわ、最低。女の敵。ヤり逃げよ、ヤり逃げ」

 ここそとばかりに囃し立ててくる凛。
 綾子もまだ頬は薄らと赤いままだが、それでも凛の言葉は聞いていたんだろう。小さく笑みを浮かべていた。

「それはともかくとしてだ」
「あ、誤魔化した」
「と・も・か・くとしてだ」

 まだ茶化してこようとする凛の言葉を強制的に断ち切って、話題を元に戻す。

「結局今日の午後はどうするんだ? 柳洞寺に向かうのは夜だろ? さすがに日が昇っている間には行かないよな」
「……本当はランサー辺りの本拠地を探しに行こうと思ってたんだけど、それはやめた方がいいかもね。私達がキャスターとアサシンを倒せば、間違いなく聖杯戦争は動く。そうなれば、こうして3人でゆっくりしている時間なんて殆どなくなるもの」

 確かに今の聖杯戦争は、多少小さい小競り合い程度はあるものの、半ば膠着状態に近くなっている。
 その辺を考えれば、俺達が動くのは現在の聖杯戦争
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ