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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第489話】
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二回言ったのだろうと思った。

 無論、カーマインの言った言葉の意味は二通りあるわけだが――。


「……言い争いは其処までにしろ」


 流石に咎めの言葉を口にする仮面の男に、シルバーも反省して頭を下げた。

 一方のカーマインも、シルバーに何かを言ったりする事はなく黙々とコア回収作業に謹んだ。


「……じゃあ悪いが俺は降下して襲撃の様子を傍観する」

「あぎゃ、わかったぜ」


 カーマインの言葉を聞き、仮面の男の機体はステルスモードに移行――完全に姿を消失させると降下を始めていった。


「……何でわざわざ学園襲撃を傍観するのか、俺様にはわからねぇぜ」


 カーマイン一人言葉をごちる、その問いにシルバーは――。


「……此方でも気になるのかも……、自分の想い人だった人の行く末が……」

「あぎゃ?」

「……ううん、何でもない何でもない。 さて、残りコアを回収しますか。 カーマインだけで」


 言ってからまた笑うシルバーに、カーマインは――。


「てめえも少しは働きやがれ!」

「えー? ボスがいないから私は干物になりまーす、今流行りの干物妹でーす」


 等と言いながら回収作業をカーマインに丸投げするシルバー。

 心なしか三頭身にデフォルメされた様に見えるのが不思議でならなかったカーマインだったが、相手するのも疲れるので一人黙々とコア回収作業を続けるのだった。
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