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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第489話】
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「にい――――こほん。 ボス、お久しぶりです」


 言ってから軽く敬礼をする女に、仮面の男は頷くと――。


「あぁ、久しぶりだな【シルバー】」

「……やっぱりそのコードネーム可愛くない」


 シルバーと呼ばれた女は頬を膨らませる。

 仮面の男は頬を指で掻き、カーマインは呆れたように溜め息をついた。


「……可愛くなくても、それが今のお前のコードネームだ。 納得しろ、良いな」

「……はぁい」


 シルバーの不服そうな表情が物語っていたが、仮面の男はそれを気にすることなく言葉を告げる。


「来てもらって早々に悪いが、カーマインと二人で回収したコアを新しい本拠地に運んでくれないか?」


 言ってから周囲に浮かんだコアを二人の前へと移動させた、カーマインの物を合わせても相当数揃っていて幾らISを纏っているとはいえ大変なのは目に浮かんだ。


「コアを? ――凄い数だけど、カーマインと二人で?」


 だがシルバーは運ぶ事よりもこの数を倒した事の方が気になった様だった、カーマインは二人の様子を見ながらコア運搬用のケースを粒子展開し、自身が集めたコアを収納していった。


「あぁ、何か問題でもあるのか?」

「ううん、貴方が戦うなんて……何時以来かなぁって思っただけだから」

「……わりと最近もアメリカ国家代表とも戦ったがな、これが」

「ふぅん。 ……わかった、じゃあ私とカーマインの二人で運ぶから。 ボスはこのあとどうするの?」


 軽く首を傾げたシルバーに、仮面の男は答える。


「……傍観者として、学園の襲撃を観察するだけだ」

「……そう、わかった」


 それだけを聞き、頷くとカーマイン同様にコア運搬用のケースを粒子展開、コアの回収を行い始めた。


「カーマイン、本拠地に戻ったら幹部会を開く。 連絡の着く者は本拠地に帰還するように連絡を入れてくれ、無理そうな幹部には投影ディスプレイによる参加を促してくれ」

「あぎゃっ、了解した。 幹部会の後はまた俺様は亡国機業に……だろ?」

「あぁ、幾ら傘下にあるとはいえ奴等がいつ此方に牙を向くとはわからないからな。 不穏な動きを感じたときは――」

「任せな、亡国機業全員この世からサヨナラさせてやるぜ、あぎゃぎゃぎゃぎゃっ!」


 そんなカーマインの高笑いに、シルバーは困ったような表情を浮かべながら咎めた。


「こら! 無闇やたらに殺さないの!」

「けっ! うっせーよシルバー、俺様はヤりたい時にヤり、殺りたい時に殺るんだよ!」

「もう、殺りたいって何で二回も言うんだか!」


 シルバーは言葉の持つ二つの意味が理解できず、人を殺したい気持ちを
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