96章 信也と利奈、セカオワや ニーチェを語る
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いかな?
確か『サンデーモーニング』だったかな?
『暮らしをよくするためのシステム(制度や仕組み)が、
逆に、生活を不自由にしている』とか、番組で誰かが言っていたけど、おれもそんな気がするよ。
フォルクスワーゲン(VW)が、違法ソフトウエアによって、
排ガス規制を不正に逃れていた問題とか、
旭化成建材が、基礎工事の際の、地盤調査のデータを偽装して、
欠陥マンションを施工していたとかね。
世の中の、人や企業とかの組織も、みんな、なんだか、おかしいよね。利奈ちゃん」
「うん、そんな感じがする。そんな、夢や希望の持てないような世の中のせいもあるかしら。
『 SEKAI NO OWARI 』 の歌って、心に響いてきちゃうのよね。子どもたちにも、すごい人気よね!」
「今年の7月だったっけ、日産スタジアムで、2日間で、14万人動員のライブをやって、
チケットが即日、SOLD OUTだったって言うじゃない。すご過ぎだよ。利奈ちゃん!」
「みんなまだ若いのにね。しっかりとした、世界観を持っているんだもん!
『進撃の巨人』の主題歌の『SOS』って、
すべて英語の歌詞なんだけど、哲学的で、すごっく深いの!
歌詞には、<助けを求めている人たちの叫びは、毎日のようにあるけれど、
その音が続くと、どんどん聞こえなくなって、無感覚になっていく。>とか、
<そんな『SOS』に答えることは、『何のために生きているのか?』という疑問に、
答えることなんだ。>とか、
<そんな『SOS』に答えることは、『自分自身を大切にするためには?』という疑問に、
答えることなんだ。>とかが、表現されているんですって!」
「利奈ちゃんが持っている、別冊カドカワ、見たけど、fukase(深瀬)さんの、
ある密かな行いに感銘して、Saori(彩織)ちゃんは、
英語で、あの『SOS』の詩を作ったらしいよね。
おれも、お金に余裕があったら、fukase(深瀬)さんみたいに、人知れず、援助しようかと思うよ。
『SOS』は、歌詞も、曲も、fukase(深瀬)さんのファルセットの歌声も、美しいよ。利奈ちゃん」
「うん、セカオワ、いいよね。でも、しんちゃんの歌声も、歌詞や歌も、最高だわよ」
「あっはは。ありがとう、利奈ちゃん。おれ、最近、読んだ本で、改めて思ったことがあるんだよ。
人は美しいものを求めて生きるべきだってね。美しいものを見ると、人は元気になれるんだって、
その本では言っているんだよ。当たり前のことのようだけどね。
でもその本では、人が、美というものに、完全に閉じたような生き方をしているというんだ。
美術や音楽に限らず、美的なもの全般を、自分の生活圏に置いていない人もずいぶんいる。
って書いてあるんだよ。
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