第三十四話 秋山大尉!井伊直弼も陶芸をしていた!!その十四
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「しかも今回も汚い手で勝ちおって!」
「どうだ、俺達の今度の作戦は!」
「最高だっただろうが!」
売り言葉に買い言葉で西さんを挑発する、両手を頭の横にやってあばばばばと動かして尻をぺんぺんと叩いて。
「地獄極楽落とし!」
「大門五郎さんの超必殺技だぜ!」
「草薙京、二階堂紅丸と並ぶ日本チームの一人!」
「投げ技のプロだぜ!」
「地震を起こすそれも飛び道具になるからな!」
「中々使えるぜ!」
パワー一辺倒のキャラではない、実は。
「その大門さんの技だ!」
「中々渋いだろ!」
「陶芸の時に柔道の技なんか使うな!」
西さんは常識から反論した。
「柔道の技に理由付けて相手の邪魔しただろ!」
「その証拠あるのかよ!」
「ねえだろ!」
こう言って居直りもする。
「証拠がなければ訴えられないぞ!」
「犯罪にならねえんだよ!」
「犯罪は証拠に一つでも間違いや不確かな点があれば実証されないからな!」
「そこはちゃんと覚えておけよ!」
「狭山事件なんかもう実証出来るポイントがないけれどな!」
「あの事件は絶対に冤罪だぜ!」
戦後日本最大の冤罪事件とさえ言われている。
「俺達を冤罪のヒーローにしてみるか!」
「ほら、証拠出せ証拠!」
「くっ、この腐れ外道」
西さんも歯噛みするしかなかった、二人のあまりもの腐り果てた挑発と居直りに対して。
「何処まで屑なんだ」
「屑でも勝てばいいんだよ」
「勝てば正義なんだよ」
「だから俺達は正義なんだよ」
「じゃあ正義の勝ち名乗りをするか」
勝ち誇ったままの言葉だった。
「それじゃあな」
「やるか、これから」
二人は自分達を嫌悪と侮蔑を込めた目で見る西さんとギャラリーの目をよそにしてだ。いつものあれに入った。
白波立つ海の中にある岩場の上にそれぞれ腕を組んで立ってだった、高らかに言った。
「正義は勝つ!」
「死ねやーーーーーーーーーーっ!!」
二人に怒りを抑えられずだ、街の人達が機銃掃射を浴びせた。銃刀法違反であるが大きなことは気にしてはいけない。
「何が正義じゃ!」
「蜂の巣にすんぞ!」
「そのまま地獄に落ちろ!」
「無間地獄に行け!」
「毎回毎回腐ったことしおって!」
「何が正義じゃ!」
「痛いだろがおい!」
「このマシンガンブローイニングM2じゃねえか!」
アメリカ軍の一二・七ミリの機関銃である。第一次世界大戦の頃から使っている期間中のベストセラーだ。
「人間に向かって撃つなんてねえだろ!」
「確かに人に向かっても撃つけれどな!」
「これ戦闘機だって撃ち落とせるんだぞ!」
「実際に二次大戦の時のアメリカ軍の航空機の標準装備だったぞ!」
戦闘機も爆撃機も搭載していた。
「人をこんなもんで撃ちやがって!」
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