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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico38-A竜の終焉 〜BADEND〜
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「バルディッシュ!」

桜色の閃光、紅蓮の爆炎、黄金の雷光が溶け込むようにして大爆発。私は前面に最高位の防性術式のハイリヒ・フライハイトを展開することで魔力爆発を防御。その衝撃で大きく吹き飛ばされる中、『3人とも、大丈夫!?』なのは達の安否を確認する。

『『『なんとか大丈夫です・・・!』』』

張りはあるけど疲労困憊って風な声色で無事を伝えてくれたなのは達。これでなのは達は正真正銘に戦力外となった。あと戦えるのは私だけ。“キルシュブリューテ”を待機モードの指環に戻して、“トロイメライ”1本に絞る。刀身を鞘に納め、カートリッジを残り3発をロード。

『う、ぐぅ・・・うぅ・・・!』

イリスから苦悶の声が漏れた。だけど今は耐えてもらうしかない。せめてこの一撃を当てるまでは。そんな私の苦悩が伝わったみたいで、『大丈夫、です・・・! キメちゃってください・・・!』イリスから応援を受けた。

『・・・うんっ、ありがとう!』

――ゲシュウィンディヒカイト・アオフシュティーク――

――プリツァアソンテヴァ――

両翼を羽ばたかせて突撃。そしてハート3もまた光の鳥となって突撃して来た。右翼だけを大きく羽ばたかせて回避行動。彼女はそのまま後方へと通り過ぎて行って、私が振り返った時にはすでにこちらに再突撃をしてた。

「やば、当たる・・・!」

――凍結せし巨いなる聖剣(スパーダ・デ・ニエベミトロヒア)――

私とハート3を隔てるように空から降って来たのは、幅が3mほどある強大な冷気の剣。一瞬の沈黙の後、その剣からハート3が飛び出して来た。

「っ!・・・ありがとう、フィレス!」

ハート3はカチンコチンに凍り付いていて、最早ただの的と化してた。足元に魔法陣を展開して足場とする。

「牢刃・・・――」

そんな彼女が私の攻撃範囲に入ったことで・・・

「弧舞三閃!!」

絶対切断効果を有した“トロイメライ”の刀身自体と2つの魔力刃による三太刀同時斬撃をハート3に打ち込んだ。砕ける氷の破片が太陽の明かりを反射して眩しいけど、そんな氷の破片と一緒に墜落して行ったハート3をしっかり視認。それを追って急降下した私は・・・

「・・・ふぅ。こちらシャルロッテ。ハート3の撃破を確認。私たちの・・・勝ちよ!」

『はふぅ。・・・お疲れ様でした、シャルロッテ様』

『ええ、イリスも良く頑張ってくれたよ。ありがとね』

瓦礫に倒れ伏した意識が完全に飛んでるハート3、裸の少女(感じ取れる神秘からして光翼の人間形態ね)、それにへし折れた“キャルタンクリーヴ”も確認。こうして神器完全武装のハート3との戦いは、私たちの勝利で幕を閉じた。

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