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遊戯王ARCーX 〜波瀾万丈、HERO使い少女の転生記〜
二十一話 ー揺れる眼差し、ですー
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トペンデュラムスケールに『EM リザードロー』をセッティング!」
デュエルディスクに二枚のカードを置くと共に左右に光り輝く柱が立ち上り、客席からよしと意気込む声が聞こえてくる。
「『EM ギタートル』の効果発動!もう片方のペンデュラムスケールに『EM』ペンデュラムモンスターがセットされた時、デッキから一枚ドローできる。さらに、セッティング済みの『EM リザードロー』の効果発動!もう片方のペンデュラムスケールに『EM』ペンデュラムモンスターがセッティングされている時、このカードを破壊する!」
ガラスが砕けるような音と共に片側の光柱が消失しつする。
「なんで?せっかくペンデュラム召喚できたのに!?」
「おぉと、ご心配なく!リザードローを破壊したことでデッキからドローできるのです!ドロー!」
「一気に二枚ドロー……」
「すごい、遊矢にいちゃん!」
前回デュエルした時より、はるかにペンデュラムカードの扱いがうまくなっていることに客席で観戦しているメンツから歓声が上がる。
「レフトペンデュラムスケールにスケール1『EM モンキーボード』をセッティング!
さらに、モンキーボードの効果発動!このカードはペンデュラムスケールにセットしたターン、デッキからレベル4以下の『EM』モンスターを手札に加えられる。俺は『EM ドクロバッド・ジョーカー』を手札に加え、そのまま召喚だ!来い、ドクロバッド・ジョーカー!」
黒と紫色を基調とした道化服に身を包んだ少年が紙吹雪を散らしながら、フィールドに現れる。
そして、シルクハットに手を突っ込むと、何かを取り出し遊矢へと投げ渡す。
「ドクロバット・ジョーカーの効果により、デッキから『EM ペンデュラム・マジシャン』を手札に加える」
ドクロバット・ジョーカーが投げたカードを難なくキャッチすると、準備が整ったと言わんばかりにほくそ笑む。
「さぁ、会場の紳士淑女の皆様、ご注目!待ちに待ったペンデュラム召喚のご時間です!」
ビシリと天から吊るされ、微かに揺れる水晶の振り子を指差すと声高に叫ぶ。
「スケール1の『EM モンキーボード』、スケール6の『EM ギタートル』がセッティングされていることにより、レベル2から5までのモンスターを同時に召喚可能!」
水晶が一際強く輝くと共にグンっと揺れ幅が大きくなり、光の軌跡が幾何学的な紋様を描く。
「揺れろ!魂のペンデュラム!天空に描け、光のアーク!ペンデュラム召喚!」
光が溢れ、3つの光球が遊矢の目の前へと降り立つ。
「手札より『EM ペンデュラム・マジシャン』、『EM シルバークロウ』!エクストラデッキより『EM リザードロー』を特殊召喚!」
「来た!」
「痺れるぅぅぅ〜!
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