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遊戯王ARCーX 〜波瀾万丈、HERO使い少女の転生記〜
二十一話 ー揺れる眼差し、ですー
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声音で訪ねてくる。

「……理由は、言えないのか?」

「……ごめん」

確かに理由はある。けど、話せない。

ごめんと謝ると遊矢は諦めたのか口を噤んでしまう。他のメンバーも空気を読んで、私と遊矢のやりとりには口を挟んでは来なかった。

「じゃね」

「待ってくれ!」

沈黙が痛くて立ち去ろうと出口へと向かった時、ぐっと腕を掴まれ止められる。掴んでいたのは、やはり遊矢でその表情は俯いてわからないが何かの決意を決めた事が分かった。

「……俺と、デュエルしろ」

「は?」

「俺が負けたら、お前の言う事をなんでも聞いてやる!ただ、俺が勝ったら塾に残れ!」

「「「なっ!?」」」

余りにも大博打に一同絶句する。だがこちらを見据える瞳は真剣そのもの。彼の決意が生半可ではない事が伝わってくる。

「……なんでもとは、大きく出たね」

「あぁ。だけど、俺も強くなった!それに俺は理由も聞かずに辞めされられないんだ!」

「……ふーん。まぁ、いいよ」

こうして遊矢との二度目のデュエルを行うことになったのだった。

◆◇◆

「おーし、それじゃ始めるぞ。二人ともー!」

スピーカーから塾長の声が聞こえてくる。一方で向かい側に立つ遊矢はやる気十分で、ストレッチをして時間を潰しいる。

「いくぞー。アクションフィールドオン!『異次元の古戦場』、発動!」

リアルソリッドビジョンが発動されると共に。アクションフィールドが宇宙のような青と黒に彩られた異世界へと風景を変える。
遊矢と優希、二人が乗る大きめの足場の他には小さめな岩の足場や宇宙船の残骸と思わしき鉄塊が周囲を浮遊している。

「……おいおい」

誰となしに呟くと表情を歪める。そして、脳裏に浮かぶのは色々とアレなシーン。

「優希は初めてだと思うから、忠告しておくがここのアクションカードにはアクショントラップとかデメリット効果持ちのアクションマジックも混じってるから気をつけろよ」

「でしょうね〜」

遊矢の忠告に苦笑いを浮かべる。

「じゃあ、始めよっか。闘いの殿堂に集いし決闘者が!」

「モンスターとともに地を蹴り、宙を舞い、フィールド内を駆け巡る!」

「見よ、これぞデュエルの最終進化系!アクションーー」

決闘(デュエル)??』

「先行は貰った!」

先行を取った遊矢は五枚の手札を確認すると笑みを浮かべる。
そして、両腕を上げ、対戦相手である優希と客席から観ている皆に向けて向き合う。

「さぁさ、お立ち会い!榊 遊矢の十八番、ペンデュラム召喚をご覧いただきましょう!
といきたいところですが、まずは下準備が必要です!
ライトペンデュラムスケールに『EM ギタートル』、レフ
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