第四話 遺跡の魔物(後編)
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
何かデジャヴ。だが前の時より絶対硬い!この<ブラック?ゴーレム>は!動きこそ遅いがその防御力、
凄まじいHP量に俺達二人は攻めあぐねていた。
「コウ!こいつの弱点どこだ?」
「多分????首だと思います???でも硬すぎるし全然ちかよれませんって!」
「俺が両腕弾くからスイッチして最大火力叩き込め!それが一番良い!」
そう叫んで俺は"クイックチェンジ"で俺の愛武器"旋棍"-------銘を裂雷(さくいかづち)という-----装備
した、駆け出す。
「このっ!」
黒い機械兵は両手を握り降り下ろしてきた。それに対し俺は旋棍重単発ソードスキル"抗"を放つ。このソードスキルは本来相手の攻撃に対する高威力カウンターだが威力が高いのでこれを選択した。
「オラァっ!!」
バゴッ!!
"抗"は相手の拳と一瞬拮抗したが拳を弾くことに成功した。
「今だ!スイッチッ!」
「うおおおおおおお!」
俺とスイッチしたコウの両手槍上位単発ソードスキル"スターダストブレイク"がゴーレムの弱点の首に
命中。そのHPを減らして行く???減らした、のだが??
「おいおい冗談じゃねぇぞ???」
これもデジャヴっぽいな。そんなことより非常にマズイ。何とゴーレムは上位ソードスキルを、
しかも弱点に命中したにも関わらず、四本ある内の一本目のしかも二割しかへらなかったのだ。嘘だろ、
下手なモンスターなら即死の一撃だぞ?つまり奴を倒すにはたった二人でいまの動きをあと38回繰り返
さなければならない。とてもじゃないが集中力も気力も持たない。まだフロアボスの方が難易度低いぞ。
「やれやれだぜ????」
そこから俺達の一度のミスも許されない長い長い流れ作業がはじまった。
---------------------------------------------------------------
作業内容はこうだ。まずゴーレムがさっきの振り下ろし攻撃をするまでかわしつづける。
→それをしてきたら俺が前に出て弾く
→コウがスイッチして最高火力を叩き込む
→相手の硬直が解ける前に距離を取る。
の繰り返しだ。 正直面倒くさいことこの上ない。当然三十八回も連続で成功する筈もない。俺が
弾き損なったりコウがスイッチをミスったり???etc
ついでに奴があまり振り下ろし攻撃をしてこないこともあってHPを残り一本まで削るのに
実に二時間掛かった。???硬すぎだろこいつッ!というかメイはいい加減早く起きてくれよ!俺達二人
がここまで手間取っているのは一概に火力に乏しいからだ。俺はレベル37とは
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ