Another Final Story
[7/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
僕は…取り返しのつかないことをしてしまった…デジタルワールドを滅茶苦茶にして…デジモン達を沢山殺してしまった…っ!!僕にはもう居場所はない…!!生きたくない…死にたい…っっっ!!!!」
大輔「甘ったれるな馬鹿野郎!!死んで楽になろうなんて思うな!!あんたが死んだら、賢はどうなるんだ?賢にとってあんたはこの世界でたった1人しかいない兄貴だろうが!!それにあんたが死んだら…あんたの帰りをずっとずっと待っていたおじさん達はどうなるんだよ?あんたにしてきたことを謝りたいって待っていたおじさん達に一生消えない苦しみを背負わせるつもりか!!!!?」
治「父さん達が…」
大輔「あんたが死んだら、悲しむ人がいるんだ!!ここであんたを死なせたら賢や遼さんやおじさん達が凄く悲しむ…そんなことは俺が許さねえ!!あんたを必要としている人達の為にも…罪を償って…生きろ…っ!!!!」
治の胸倉を掴んで、強く真っ直ぐに言い放つ大輔。
ヒカリ「過ぎてしまった過去は消せないけど、それを乗り越える事は出来ますよ」
今でも光が丘テロのことで胸に痛みを感じることがあるが、自分を救ってくれた父のような、兄のような大輔の存在がいたから乗り越えることが出来たヒカリだからこそ言える言葉。
大輔「ヒカリちゃんの言う通りだ。過去は消せないけど乗り越えることは出来る。あんたは1人じゃない。賢や遼さんや家族がいるだろ?」
大輔の言葉に治は泣きじゃくりながら謝罪した。
賢と遼は治を自宅に連れて行くことにし、学園を後にした。
残された面々は、正気に戻った治を見て、微妙そうな表情を浮かべていた。
太一「…何か、あの姿見たらな…」
ヤマト「そうだな、今までの怒りが吹っ飛んじまった。同時に悲しくなってきたな。」
ミミ「あの人、あんなに心を病んでいたのね…」
丈「天才であるが故の孤独…か」
光子郎「僕達はとても恵まれていたんだってことを思い知らされますね…」
タケル「うん…僕達には僕達を理解してくれる仲間や家族がいた。でも一乗寺治さんには無かった…」
ヒカリ「………今回の事件は人の孤独の心が生んだのね…」
この場にいる全員の一乗寺治に対しての怒りが失せていた。
もしかしたらああなっていたのは、自分だったのではないかと思うと、怒りが消えてしまった。
大輔「(……後の俺達に出来ることは精々治さんのサポートくらいだな)」
大輔は空を見上げながら胸中で呟いた。
そして一乗寺家では、一乗寺兄弟が久しぶりに自宅に帰ってきた。
賢「ただいま」
「お帰りなさ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ