Life19 運命 他自分の記憶、第二の転生者
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に意味についてもご存じだとは思う。
ならばその2つのカテゴリーを、完全に融合させたらどうなるかの究極形についてはまだまだだが、その現在進行形がフラット・エスカルドスと言う少年魔術師なのだ。
類稀なる魔術回路にそれを制御できるだけの才能と、此処までくれば相当なものだと思えるがフラットの本領は此処からだった。
ハードもソフトもチートにも拘らず、コンピューターには存在しない中心核である“心”が魔術師、魔法使いとしては非常に残念なくらいに小学生並みだった。
それ故、ロード・エルメロイU世以前の講師たちを悉くに胃痛を訴えさせたので、最後の要として今現在に落ち着いていた――――というか、最早どこも引き取ってくれる講師が居なかった。
簡単に言い現わすと『アホの子』で、もう少し言葉を付けだすと『才能だけが異様に有り余っている位に性質が悪いアホの子』である。
一般人としてみれば精神年齢が低いだけの楽しい若者で済むのだが、兎に角残念であった。
そんな調子故、何故か興奮気味に圧倒しながら話を止めないフラットに対して、白野は半分ほど別の事を考えていた。
それを霊体化とはいえ、影を踏まぬ位置で後ろからついて来ていたタマモが白野にだけ伝わる念話で聞く。
『御主人様・・・他の事ですか?』
『え、ん、ああ・・・。タマモとこうして再会できたのだから、この悩みは我儘だと言うのは自覚してるんだが・・・どうにもな』
白野の悩みは、月の聖杯戦争時で自分を支え続けてくれたタマモ以外の残りの3体のサーヴァント。
セイバー――――薔薇の皇帝ネロ・クラディウス。
アーチャー――――刀匠の英霊にして守護者の無銘。
そしてメソポタミア文明のウルクの王。幼き頃は賢王であったが、青年時期から傲慢の王に生きたまま生まれ変わった――――万夫不当の英雄王ギルガメッシュ。
この3体は今如何しているか、タマモの様に再会する機会は二度とないのか、と言うモノだった。
ないもの強請りと言う自覚は有る様だが、タマモと再会できたことでその欲望がい一気に増大してしまったようだった。
『まぁ、居ないモノはいないのだから、こんな風にいつまでもウジウジシテられない。そうじゃないと自分がこうして生きていられるこの現実も踏みにじる様なモノだ』
それに月の聖杯戦争時の全ての関係者への侮辱に繋がるしな、とも自分を叱咤する。
そんな白野の背中を、タマモは黙って見つめ続けた。
そんな時――――。
「あれ?絶対領域マジシャン先生!!?」
少し距離が離れている所に、フラットはロード・エルメロイU世とライネスを視界に入れた瞬間に大きく叫んだ。
勿論聞こえていたようで、ロード・エルメロイU世
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