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英雄は誰がために立つ
Life19 運命 他自分の記憶、第二の転生者
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!?我が敬愛成る兄上殿?」
 「敬愛しているのなら、せめてノックを――――」
 「それで?もう来たのか、まだ来ていないのか、ちゃっちゃと吐き給えよ。からかい甲斐のある玩具(我が敬愛成る兄上)殿?」
 「今明らかに、何かおかしい言葉と重なって聞こえたような気がし――――」
 「私は只聞いているだけなのだから、答えてくれればよいのだよ?我が敬愛成る『プロフェッサー・カリスマ』こと『マスター・V』こと『グレートビックベン☆ロンドンスター』こと『女生徒が選ぶ時計塔で一番抱かれたい男』こと『絶対領域マジシャン先生』兄上殿?」
 「そうか、そうか!君は私の事を馬鹿にしに来たのだな?よく解ったよ・・・!その前に最後のは誰から聞い――――」
 「知ってるのか知らないのか、答えればよいのだよ。我が敬愛成る兄上(からかい甲斐のある玩具)殿?あー最後のであれば天才の忌み子(あの馬鹿)から聞いたのだよ『ライネスちゃん!我らが偉大なる『プロフェッサー・カリスマ』こと『マスター・V』こと『グレートビックベン☆ロンドンスター』こと『女生徒が選ぶ時計塔で一番抱かれたい男』先生の新しい称号を考えたんだよ!それが『絶対領域マジシャン先生』!ね?すごいでしょ?』だそうだ」
 「最早隠す気も無く本音を言いやがったな!?それとあの馬鹿は、永遠に卒業させん!!」

 その後も暫く不毛な言い争い?が続いた。


 −お互いの頭に血が昇っているので冷却中(Interlude)


 「――――そうか。シロウは突然来て何処かに行き、冥界に行くためにまたここに戻ってくるのだな?」
 「ああ、そうだ。と言ってもまだ日が昇っていない時に来た様だから、私が直接対応したわけでは無いがね?」

 互いにやっと冷静になったので、紅茶などを啜っての話になっていた。
 因みに、2人の紅茶を淹れたのはアーチボルド家前代当主の考案した魔術礼装・月霊髄液をロード・エルメロイU世のアドバイスも加えた上でライネスが擬似的な人格付与と機能限定を施しメイドゴーレムとした使用人兼ボディーガードの、トリムマウである。
 今も何時もの様に、彼女の影を踏まない位置で待機している。

 「時間的にはそろそろ戻ってくると思うが・・・・・・戻ってきたら私の方に一度顔を見せてもらえるように頼んでおいたからな」
 「ほう?まさかそれは私のためかな?流石は我が敬愛成る兄上、なかなか嬉しい計らいをしてくれるじゃないか」

 ライネスは、何時もの様に邪悪な笑みのまま義理の兄の行動を褒める。

 (そうしておかないと、次はどんな無理無茶ぶりが来るか解ったモノじゃないからに決まっているだろう・・・)

 対してロード・エルメロイU世は冷や冷やとしていた。

 (それにしてもシロウも難儀な奴だな。
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