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詩集「棘」
真夜中の雨音

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微かに聞こえる真夜中の雨音…
どこか遠くへ響く歌声…

いつしか眠りについても尚
想い…苦しみ…目を覚まし…

秋の夜は…長すぎて…
君といた時を思い出してる
虫の鳴く音もいつしか消えて
時雨た空の涙が散る…

淋しくそぼ降る真夜中の雨音…
きっと今頃 君は誰かと…

優しく包む真夜中の雨音…
一人静かに耳を澄ます…

ほんとは君に伝えたいよ…
恋しく…愛おしく…抱きたい…

星影探す…雨の夜…
濡れた指先 届かないけど…
いつか朝は来るけれど
君はここにはもう来ない…

切なくこだました真夜中の雨音…
ずっと僕は何も掴めず…

緩やかに時は…廻りゆく…
そこに努力なんてありはしない
人は恋をして傷ついて…
儚く小さな…夢を見てる…

微かに聞こえる真夜中の雨音…
いつか近くで響く歌声…

君といたいよ…
想い変わらず…響いてく…




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