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デュラララ!! cross,world≠異世界の狂者達の宴
裏切りの紅
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坊の一人 リボーンは死ぬ気弾の残弾数を確認する。
赤ん坊のペット『レオン』の体内から精製される死ぬ気弾…………数は限られダメツナの死ぬ気モードの使用回数を考えると足りねぇ…………やっちまったな。
ダメツナが死ぬ気モードを死ぬ気弾を使わず成れれば問題ねぇが………アイツの場合は感情が高ぶった時しか自分の意思じゃあ出切ねぇからな。
まだまだ修行が足んねぇな。
呆れ半分と賞賛半分のリボーンは珈琲店へ向かった。
世界は違えど俺の好きな珈琲位有るだろう。
赤ん坊は夜の池袋を歩む。
歪んだ街を歪んだ眺め…………淡々と。
――――――起きろ、臨也。
――――――――んだよッ寝ぼけてんのか?
―――――さっさと支度しろよ、今日は渋谷駅前のファーストフード店で昼飯だ!
―――――――はぁ? ハンガーガは飽きた?
―――――――――さっさとぱぱっと食えて腹を満たせるサラリーマンの味方だぜ? 飽きるのは失礼だろ。
―――――――はいはい。解ってますよ、俺はサラリーマンじゃないですよ〜。でもな、美味いじゃん。
―――――オッ、その辺は理解してるのね。なら、今日は俺の奢りだ! 腹一杯食ってけよ!
――――――なんだなんだー。その呆れた表情はー?俺は至って正常だぜ?
―――――ヤベッ!! そろそろ行かねぇと限定バーガー メテオ肉肉バーガーが売り切れちまう!!!
―――――――急げ!時間ねぇぞ!
折原 臨也は「はぁ〜」と呆れた溜息を零し目の前で全力疾走中の青年を追った。
スローペースにマイペースに。
ゆらりとゆっくりと歪んだ街を堪能しながら歩くのだった。
それは数週間前の事だ。
アイツは好物の血の色『赤』を探し求め、歪んだ街《池袋》を訪れた。
最初は人込みを恐れた。
でも、数日経てば慣れた。
まだ、息苦しさを感じるが、当分すればその《人込み》すら慣れる筈だ。
アイツはバイトを始めた。
小さな小さな喫茶店。
名前を『Route B』
バイトを始め、数日経った頃だ。
妙な服装の警官達がバイト中やってきた。
アイツは慌てて身を隠し人間を装った。
――――――僕は、人間だ。
――――――――人間なんだ。
―――――――――――僕は! 人間なんだ!!!
心の中でアイツは叫んだ。
笑顔を絶やさず叫んだ。叫んだ。叫んだ。叫んだ。
――――――腹…………減った。
衝撃が走った。
――――――――喰わせろ。喰わせろ。喰わせろ。喰わせろ。
やめろ。やめろ。やめろ。やめろ。やめろ。やめろ。やめろ。
――――――――――我慢の限界だ。
――――
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