Fate/stay night
1135話
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「そうか」
どこか納得したように頷く綾子を見ながら、何となく話の流れが予想出来たけど、そのまま尋ねる。
「そっちは? ネットなら何か見つかったんじゃないのか?」
「残念ながら、こっちも特にこれといったものはなかったわ。他に調べるとしたら、まだ電子化されてない情報とかだけど……」
「多分駄目でしょうね。アークは恐らく近代の英雄。正直、どこで生まれた英雄なのかは全く分からないけど、近代の英雄なら当然その麻帆良って言葉が何らかの形で残っているのが当然よ。……今更昔の事を調べても、多分意味はないわ」
「そうか。そうなると……結局アークって何者なんだろうな?」
こっちを見て尋ねてくる綾子だが、正直それは俺が一番知りたい。
「まぁ、ここで調べても麻帆良ってのが何なのかが分からないって事が分かった。となると、これ以上ここにいても無駄だろ? そろそろ出ないか? ……腹も減ったし」
何故か俺の言葉に溜息を吐く凛。
「言っておくけど、外食は程々にするわよ。寧ろ、買い物して家に帰ってご飯にしましょうか。食材も結構買い込んであるし」
半ば有無を言わせずに告げる凛に、俺と綾子はそのまま図書館を出て行く。
結局、今日の午前中は麻帆良という言葉を見つける事も出来なかったし、無駄に過ごした事になったな。
いや、完全に無駄って訳じゃないか? 眼鏡の凛も見る事が出来たし、あのお笑いナンパ2人組を見る事も出来た。
……まぁ、結局は聖杯戦争に関わるという意味では収穫はなかったんだけど。
「凛、午後からはどうするんだ? 図書館での情報はなかったし……いっそ学校に行くか?」
「行って何をするのよ……多分入れないわよ? 警察が出入りを規制しているでしょうし。それに結界も結局は破壊出来たんだから、特に用事はないでしょ?」
そう言われると、そうなんだよな。
けど実際にやるべきことは、と言えば……
夜ならまだサーヴァントを探したりも出来るんだけど。
何だかんだで、未だにサーヴァントは全員生存している。
この聖杯戦争、実は結構長引きそうだな。
そんな風に思いつつ、俺達は凛の家へと帰るのだった。
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