Fate/stay night
1135話
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ただし、本を借りる時には身分証の類を使って登録しなきゃ駄目らしい。
今の俺には学生証って身分証があるんだから、その辺は問題ないが。
「さて、じゃあ取りあえず俺は日本の地域で麻帆良ってのを調べてみる」
「私は地名以外で麻帆良という言葉がないか調べてみるわ」
「ならあたしはネットだな」
チラリとインターネットコーナーと書かれている場所を見ながら告げる綾子。
結局図書館にもインターネットが使える場所があったのは幸いだったな。時間制限とかがあるらしいけど。
とにかく、全員が自分のやるべき事を決めると、それぞれに散っていく。
綾子を1人にするのはちょっと心配だが、図書館内でなら何かが起きる筈もないだろう。
もし誰かが何か血迷って襲ってきても、そう離れた場所じゃないし。
そう判断すると、俺は早速日本地図とかのある場所へと向かう。
この図書館は新市街の発展してきた頃に建った建物らしく、そんなに古い建物じゃない。
そんな建物だからか、きちんと地図は地図として集められていた。
……いや、それが普通なのか。
そんな風に考えながら、まずは逆引き出来る日本地図を探す。
やがて見つかったのは、逆引き出来るからこそか、かなり分厚い地図だった。
どちらかと言えば辞典とでも表現すべき厚さ。
その地図の、『ま』の部分を探していく。
麻帆良、麻帆良、麻帆良……
駄目だ、ないな。
言葉の響きからして、間違いなく日本の地名だと思うんだが。
実は、『マ・ホーラ』とかいう日本以外の場所だったりしないよな?
別に字で『麻帆良』と見た訳じゃないから、その可能性は十分に考えられる。
もしそうだとすると、世界中から探さないと行けないだけにかなり大変だ。
ぶっちゃけ本で調べるのは無理だろう。それこそネットを使って調べる必要が出てくる。
それでも一応という事で、他の地図も引っ張り出しては探していく。
何となくだけど埼玉県辺りにあるような気がしたんだけど。
うん? けど、何で埼玉県? 何を根拠にしてそんな風に考えたんだ?
自分の思考に疑問を抱きつつ、それでも念の為とばかりに埼玉県付近の拡大地図を探して麻帆良を探していく。
……ただ、そんな真似をしても麻帆良という地名は全く見つかる様子がない。
それとも、地名とかじゃないのか?
例えば、どこかの建物とか、あるいは会社名とか、そんな感じ?
そうも思ったけど、それだと本で探しきるのはまず不可能だろう。
当然本に載っていないデータとかもあるだろう。
寧ろそっちだと、凛が調べている方に入る筈だ。
そのまま1時間程。
気が付けば、俺の周りにはかなりの本が積み上げられていた。
「駄目だな。地名っぽい名前だけど、多分地名じ
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