第20話:マチュア暗殺?計画
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キはその場にバタリと崩れ落ちた。
「卑怯よ!人質を離すんじゃなかったの!?」
「約束通り離しただろ。しかし、誰も、何もせずに離すだなんて言ってない!」
「こ、この…。」
狡猾な宇宙人を前にアンヌはウルトラピストルを抜いた。
「人質になるんじゃなかったのか?」
「貴方みたいな卑怯者を許すわけ無いでしょ!」
「フッ、まあ良い、そんなもの所詮は無力だからな。」
アンヌが宇宙人に狙いを定めてウルトラピストルを撃った!
しかし、目の前の宇宙人は忽然と消え去り、アンヌの背後に現れた。
「…なっ!」
アンヌが振り向くと再び宇宙人は消え、またアンヌの背後に現れては消えを三回繰り返し、いつしか、5体もの同じ姿形の宇宙人がアンヌを取り囲んでいた!
「…ハッ!」
取り囲まれたアンヌが四方八方を見ても、既に退路を断たれていた!
「フッフッフッ!」
5体もの宇宙人が一斉に手のひらをアンヌにかざした途端、それぞれの掌から一斉に、円形の光線がアンヌに放たれた。
「きゃあああああああああああぁぁぁ−っ!」
強力な光線を浴び、アンヌはウルトラピストルをその場に落とし、痙攣しながら股間を押さえるように肢体をすぼめてその場に倒れた。
「…、あ、あがぁっ…、…ぁ…。」
その場に仰向けになって倒れたアンヌの胸元をリーダー格の宇宙人が踏みにじった。
「…、うぅっ…、あ、アンヌせんぱい…。」
気を失ったアキが眼を覚まし、アンヌを助けようとしてよろよろと歩き出したが、
「きゃっ!」
他の宇宙人が起きあがる前のアキを蹴飛ばした。
「や、止めて!その子には手を出さないで!」
アンヌもフラフラの状態だったが、それでも自分の事よりアキの事を心配していた。
「ほぅ。まだ元気があるのか?流石だな!」
「がああああああ!」
アンヌを踏みつけていた宇宙人は更にアンヌを踏みにじった!
「せ、せんぱ…。」
「ア、アキちゃん、私の事は良いから早く逃げて!」
「そ、そんな事出来ませ…、ん。」
「私にかまわず逃げて!…、ぐわあああああ!」
「アンヌせんぱあーい!」
更に強く踏みつけられたアンヌと、満身創痍のアキが同時に気を失い、2人ともその場に倒れた。
「流石はウルトラマチュアだな!」
「手こずらせた分、楽しみがいがあるな!」
「連れてけ!」
宇宙人は地面にぐったりとしたまま動かないアンヌを抱えた。
すると、一人がアキを見て、
「小娘はどうする?」
「どうもしない、否、アレを仕掛けた。」
「なる程!」
リーダー格の宇宙人は自分の首をぺちぺちと叩く真似をした。
どうやら、アキを離す前、アキの首に見えない何かを仕掛けたようだ。
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