1.焼きノリ・味ノリ・その場のノリ
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少女は笑顔に限るね。
俺は踵を返し出て行こうとしたが、立ち止まりバックの中から綺麗な鳥が描かれているワッペンを取り出しフローラにプレセントした。
「これ前に人からに貰った物だけど、僕と出会った事を忘れないで欲しいから、フローラにあげるね!」
「え!こんな綺麗な物貰っていいの?」
「うん!フローラは笑顔の方が可愛いから!もし悲しい事があったらそれを見て僕の事思い出してね」
「うん!ありがとう!私も何か記念にあげたいけど…何を渡せばいいか…」
別に物々交換をしたかった訳では無いのだが…将来再会した時用に渡しただけなんだけどね。
よし!ここは別れ際のギャグで取り纏めよう。
「じゃぁさ…フローラのパンツ頂戴!さっき船に乗り込む時に見えちゃったんだけど、すごく可愛かったから、アレが欲しいな」
顔を真っ赤にしながらスカートを押さえている。
さ!これで更に印象を強める事に成功したし、あまり父さんを待たせる訳にはいかないのでお暇しよう。
「わかったわ!ちょっとこっちを見ないでね!」
え!?
なんつった今!?
どうやら気配からすると、俺の背後でパンツを脱いでいるらしい!
え?なに?あり得ないから!?
どうしても物々交換じゃないといけない子なの?頭おかしいの?
「はい、どうぞ…」
恥ずかしそうに俯きながら俺にパンツを手渡す。
そして笑顔で俺に「また逢えるといいね」と言い残し、上の階へ上がっていった。
俺は軽いパニック状態の中、再度父に呼ばれ船室を後にする。
そして気付く。
パンツを手にしたまま父の元に赴くのはヤバイよね!
慌ててバックの中にパンツをしまい、混乱冷めやらぬ中船を降りた。
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