1.焼きノリ・味ノリ・その場のノリ
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をしてきたの!?」
「うん!フローラは何処へ行ってきたの?」
急にフローラの顔から笑みが消え沈黙が訪れた。
俺はそのままフローラの手を引き船室へ入る。
俺と父が使用していた船室とは違い『豪華絢爛』の一言だ!
別に俺自身はあの船室でも不満はないが、さすが金持ち令嬢となるとランクが大幅に上がるらしい。
まぁ、もう降りる船の事はどうでもいい。
フローラを椅子に誘い正面で少し屈み顔を覗き込む。
別に俺はロリコンじゃぁない!
それでもフローラはかなりの美少女だと思うし、美少女は笑顔の方が断然いい!
それにフローラは将来絶対に美人になるだろう!
今のうちに媚びを売って俺のバラ色人生計画の為にフラグを立てる行動をした方がいいだろう。
だから俺はフローラの笑顔を少しでも取り戻す為に、お悩み相談員になろうと思う。
「どうしたの?何かイヤな事でもあったの?」
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…まぁ簡単に言うとフローラは修道院に入るらしく、その下見の為にお父さんと一緒に旅行をしたらしい。親元を離れ、慣れ親しんだ家・街・友人と別れ、見知らぬ土地、見知らぬ人々と生活をしなければいけない事に不安を感じ、ひどく落ち込んでいたというのが今回のご相談者のお悩みです。
「うーん…そうだよねぇ…お父さん、お母さんと離れるのは寂しいよね」
「うん。リュカもお父さんとお母さんと離れ離れになるのはイヤでしょ?」
「僕、お母さんいないんだ!ずっと小さい時から」
「あ!ごめんなさい…」
フローラが泣きそうな顔をしたので、俺は殊更明るい笑顔で続けた。
「でもお父さんがいつも一緒だったから寂しくなかったよ!それに、旅先で色んな人達に出会う事が出来たから、すごく楽しかったんだ!」
「リュカは強いのね」
「そんな事無いよぉ。色んな人達に出会って色々なお話を聞けば、フローラも寂しくなくなるし楽しくなるよ!」
色々な人達から話を聞く事に興味があるらしくフローラの顔から少し陰りが消えていった。
「それに僕、フローラのお父さんに感謝してるんだ!」
「あら?何故?」
フローラは驚き訪ねてきた。
「だって、修道院の事を考えてくれなければ、僕フローラに会う事無かったもん!」
「え!」
フローラはかなり驚き俺を見詰めている。
「フローラは凄く可愛いから、出会えて本当に良かった!お父さんに感謝だよ!」
フローラは顔を真っ赤にして、恥ずかしそうに俯いてしまった。
よっしゃ!これでフラグ立ったよね!
これで将来、劇的な再会を果たせば『キャッキャ!ウフフ!』は確実だよね!
等と脳内で千人の俺が、一大パレードを開催していると甲板の方から父さんが呼びかけてきた。
「おーい!リュカ!そろそろ行くぞー!」
「あ!じゃぁ僕、もう行くね!」
「うん!今日はありがとう!」
やっぱ美
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