1.焼きノリ・味ノリ・その場のノリ
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武器とは天使の様に愛らしい顔である!
自分で言っちゃぁなんだが今の俺はかなりのイケメンだ!
今はまだ(可愛い) (愛らしい)で済むが、あと10年ほどすればジャニーズ事務所からお声がかかる位…いやハリウッドからお呼びが来るレベルのイケメンになるだろう。
これはもう、色々食い放題だね!
「初めては、一桁の時です」なんつったりして!
お馬鹿な妄想をフルスロットルでかましつつ、朝食代わりに貰った食べ物をたいらげると水平線の先に陸地が見えてきた。
それと同時に甲板の上が慌ただしくなる。
どうやらもうすぐ目的地に着く様だ。
そんな事を考えていると船長が声をかけてきた。
「坊や。もうすぐビスタ港に着くから、お父さんを呼んできなさい」
「はい!船長さん色々ありがとうございました。おかげでお家に帰る事ができます」
「私も坊やと一緒に旅が出来て楽しかったよ。こちらこそありがとう。さぁ、お父さんを呼んできなさい」
俺は、笑顔で頭を下げると踵を返し父の元へ向かった。
バンッと勢い良く戸を開けると
「お父さん!もう港へ付くって船長さんが呼んでるよ!」
「ほぉ、もう付くか…リュカ忘れ物は無いか?」
「うん!」
と元気よく答えた俺は、ひのきの棒と着替え等が入った小さなバッグを持ち父の後を追い甲板へ上がった。
もう既に水夫達が接舷の準備をしている最中だった。
準備が整うとこれから乗船する人が渡し板の上を通り乗り込んで来た。
恰幅のいい身形のきちんとした、いかにも「お金持ち」なおっさんが乗り込み、それに続いて黒髪のド派手な服着た女の子が「邪魔よ!退きなさいよ!」と、威嚇しつつ乗り込む。
続いて青い髪のお淑やかそうな女の子が乗り込………めないでいる。
どうやら渡し板と船との段差が大きすぎて超えられない様だ。
「おや、フローラにはこの段差は大きすぎるかな?」
等とほざいているおっさんを横目に俺は女の子に手を差し伸べる。
フローラと呼ばれた女の子は躊躇いがちに手を握ると、なんとか乗船してきた。
「坊や、どうもありがとう。ついでに、フローラを船室まで連れて行ってくれないかね?おじさんはまだ船長と話があるんでね」
俺はフローラの手を取りそのまま船室の方へと歩き出す。
「僕、リュカ。よろしくね」
フローラの瞳を見ながら、エンジェルスマイルで自己紹介をする。
「私はフローラ。さっきは、どうもありがとうリュカ」
頬を赤くしながら、か細い声でフローラが囁く。
「フローラはお父さんと一緒に旅をしているの?僕もお父さんと二人で旅をしていたんだ!」
「まぁ!そうなの?二人っきりなんて大変でしょう?次は何処へ向かうの?」
「全然大変じゃないよ!それに僕の家、サンタローズにあるんだ。2年ぶりに帰ってきたんだよ!」
「すごい!2年間も旅
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