1.焼きノリ・味ノリ・その場のノリ
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磯の香りが漂う中目を覚ますと、そこには一人の男がいる。
「ん!おお、起きたか!よく眠れたかリュカ?昼前にはビスタ港に着くはずだ。順調にいけば夕方にはサンタローズに着く。2年ぶりの我が家だぞ!」
この男の名はパパス。この世界での俺の父親だ。
「うん!おはよう、お父さん!船って凄いよね!僕が眠っている間も、進んでるんだもんね!」
「そうだな。だが、船員の人達が頑張ってくれたからなんだぞ!後で皆さんにお礼を言って来なさい」
「うん!」
そう元気に答えると俺は船室に備え付いてある洗面台で顔を洗い、小走りで船室を出て行く。
俺の名前はリュカ。
前世でしがないサラリーマンだったが、何故かドラクエ5の世界に転生してきた。
正直ドラクエ5の事はあまり詳しくはない!
俺自身はプレイしてないのだ!
兄貴や友人のプレイを横で見ていたので多少の名称は覚えていただけで、ストーリーについては殆ど知らない!所々うろ覚えだ。
ま、何とかなんだろ!人生ノリが大事だよね!
まぁ、そんな訳でリュカとして生まれた時からの記憶が俺にはある!
普通あり得ないよね!
父さんが俺に『トンヌラ』という名前を付けようとした事もバッチリ覚えている!
あり得無くね!?『トンヌラ』って!
もう一つあり得ないのは、母マーサが攫われた瞬間だ!
母が俺に授乳をしようとオッパイをペロっと出した瞬間、紫のフリーザ様みたいな喋り方したのが出てきて攫ってった!
最悪ッスよ!
もう俺の中の千人の俺が「「授乳・授乳」」と、授乳コールの中俺のオッパイが連れ攫われました…
そりゃないだろ!
終わるまで待ってくれてもよくね?
そりゃ前にも2ヶ月付き合った彼女と、やっとヤれるであろう時に元彼が現れて「やっぱり俺、お前の事が忘れられない!」とか言ってホテル街へ攫われた事があるけど…
もうちょっと待てよ!どっちもさぁ!1回ぐらいいいじゃん!
まぁ、過去を嘆いても仕方がない!未来への希望を胸にノリで邁進しましょ!
それに、俺にはもの凄い武器があるのだ!
それを今からお見せしよう。
俺は小走りで食堂へ行き奥の厨房に入り料理人達に元気よく挨拶をする。
「皆さん、毎日美味しいご飯をありがとうございました。僕、皆さんの事と皆さんが作ってくれたご飯の事は忘れません!」
俺は満面の笑みで、一人一人の目をしっかりと見ながら挨拶をする。
すると…
「へへっ、俺もリュー坊の事、忘れねぇよ!ほら、これ持ってけ!」
と、リンゴを貰う。
「リュー坊は何でも旨い旨いって言てくれたからなぁ…作りがいがあったよ」
と、スイートパイを貰う。
「俺たちの料理が食えなくなっても、何でも残さず食うんだぞ!」
と、チョコを貰う。
等、色々な物を貰い厨房がら退出し甲板へ上がる俺。
そう、俺の
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