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『SEX依存症』
『依存症発覚』

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養父からのレイプは苦痛でしか無かった。
でも何故か他の男の人だとそんな苦痛は無かった。
乱暴にする人がまだ此の時は居なかったからだろうか。

かといって、養父が優しくしてきても変わらず殺意しかないと思うけど。
其れは本能的なモンなんだろうか。
解らないけど。

この頃、養父に犯された汚れたカラダを、別の誰かと行為に及ぶことで綺麗なる錯覚に陥っていた。

お客さんの誰かに言われた。

『君はSEX依存症?』

『え...違いますよ。行為そのものはキライなんです』

『なるほど...でも、君のやってることはSEX依存症の典型』

『え...でも...』

『そう、SEXが好きなワケじゃない。でも、必死で他人との繋がりを求めてる。淋しいから。独りになりたくないから。必要とされたいから...違う?』

『...違わない...かな?』

『君は深い悲しみの反動で温もりを欲してる。そんなSEX依存症の子を多く見てきてる』

『お医者さん?』

『精神科医。君、家庭内で性的虐待受けたでしょ。その前から数年間虐待は日常的に。今も性的虐待は継続中?』

『調べたんですか?』

『名前も知らないのに調べるのは無理だ。解るよ...』

『そっか...』

『いつでも何でも聞くから連絡しておいで』

『...はい』

敢えて生徒手帳の分かりにくいところに数字をバラつかせ書き込んだ。
電話番号だと解らないように。
養父に見られても解らないように。
賢い人だった。



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