暁 〜小説投稿サイト〜
Sword Art Online 月に閃く魔剣士の刃
17 テストプレイ
[2/3]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
ドマンを捉え、剣を振りかぶったままの姿勢で両断した。
滞空している間に体勢を立て直し、接地した瞬間に全力のバックステップで接近し体ごと回転して左から剣を薙ぎ払う。3体を一気に薙ぎ払った瞬間に背中からさっきのリザードマンのポリゴンが砕け散る音が聞こえた。
更に右からの横切りで目の前にいたコボルドセンチネルも仕留め、漸く来た反撃のスラントをサイドステップを切って躱し、反撃のをバーチカル――
「なっ!?」
数えるのが笑えるくらいの回数感じてきたシステムアシストとは違う感触に思わず声を上がる。
僅かに上を見て振りかぶった剣を見ると、その刀身が纏っているライトエフェクトはオレンジ。
「どうなって、やがるん、だ!」
元から添えようとした左手も柄を握り、両手で全力の上段振り下ろしをさっきスラントを出してきたコボルドに叩き込む。戸惑いからか、相手が一瞬早く剣を構えて防御の姿勢を取ったが――――
オレンジ色の光を纏った一撃はその直剣諸共コボルドをポリゴンへと還した。
そしていつも使っているどのスキルよりも強烈なディレイがかかる。
それは直剣はおろか、片手武器の比ではなく……。
一旦大きくバックステップで距離を取って、シュンは手にしていた剣を見て苦笑した。
「今の、両手剣スキルだよな……」
オレンジのエフェクト、バーチカルに似た始動モーション、そしてあの強烈な一撃とディレイ。恐らく両手剣スキルのブラストだろう。
「これ、両手剣スキルも対応してんのか? だとしたら……」
ある事を思いついて、シュンは普段取ることのないモーションを取った。それは現時点で確認されているどの片手用直剣スキルにも似ていない、剣を両手持って大上段に構える形。
すると、思った通りソードスキルが起動した。自分の記憶通りなら――
「ビンゴッ」
そして剣を後ろに引き、敵目掛けて突進する。そして間合いに捉えた瞬間に突進の勢いを乗せた単発斬り下ろしを叩き込んだ。これは両手剣の重単発突進技、アバランシュだ。
そしてさっきよりもう少し長いディレイから復帰、今度は片手でホリゾンタルを使い周りの敵を切り飛ばしてから手当たり次第に敵を斬り捨てていく。
「なるほどね、片手半剣ってのは当たりだったのか」
周りに粉砕されたポリゴンの嵐を作りつつ、シュンは口元を釣り上げた。
そのまま十数分。そこには先程までこれでもかとポップしていたモンスターは影も形もなく、蒼い剣を携えた剣士がただ一人立っていた。
背中に釣られた剣はさながら蒼い月のようで、持ち主である少年はまるで刃のような鋭い眼光を放っていた。
「おめでとう。君の勝ちだ」
どこからとも無く聞こえる声に苦笑いしながら少年は再び妙な浮遊感を感じる。
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ