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逢魔ヶ刻
第一章
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うのだ。
「ちゃんと帰れよ」
「わかりました」
 実際に達也も他の部員達も暗くなるまでに部活を終えて家に帰っていた、普段はそうしていたがある日のこと。
 部活を終えて帰ろうとする達也にだ、クラスメイトの松井絵里奈が声をかけてきた。図書委員で真面目な生徒である。
「ねえ岡本君いい?」
「いいって?」
「岡本君は美化委員だけれど」
「それでもなんだ」
「ええ、今から図書室のお掃除をしないといけないの」
「あれっ、お昼の掃除時間にやったんじゃ」
「それがさっき先生から連絡があって」
 それでというのだ。
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