暁 〜小説投稿サイト〜
ストレスが消えて
第三章
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「出るの待つしかないしな」
「十日でもな」
「そっちも努力してな」
「出るのを待つしかないな」
「猫は大人しくなるしかない」
「それだな」
 猫はこうなるのだった。
「そうした時期ってあるしな」
「元々我が儘な生きものだからな」
「そっちも期待しないで待つ」
「犬と違って素直じゃないからな」
「後お客さんはな」
 最後のこれはというと。
「ちょっとな」
「皿に痰は最悪だな」
「あと二度漬けはな」
「飲んで騒いでって」
「マジ最悪だな」
「本当に最悪だ」
 美作も言う。
「俺は最初それを見て自分でも表情が一変したのがわかった」
「二度漬けでもだな」
「勿論痰を吐いた時も」
「そんな下品なおっさんいるんだな」
「有り得ない話だけれどな」
「何とかしたい」
 また言った彼だった。
「どの問題もな」
「全部か」
「阪神、便秘、猫、お客さん」
「四つ全部か」
「辛い」
 今の心情も言った。
「最悪だ」
「ああ、もうな」
「それはストレス溜まるな」
「というか溜まって仕方ないな」
「最悪の状況だな」
「とりあえず阪神は朝登校の時に神社でお願いをした」
 困った時の神頼みだった。
「そうした」
「俺もするか」
「そうだな、阪神が勝ちます様にってな」
「阪神はソフトバンクと違うからな」
「大事な時に負けるからな」
 誕生以来連綿と続く伝統である。
「ここは藤村さんと村山さんの英霊にお願いするか」
「藤本監督にもお願いしようぜ」
「ああ、戦前の景浦さんにもな」
「ご存命だけれどバース様にもな」
「兄貴にもお願いしましょう」
 皆阪神を愛しているのでこう思い言うのだった、巨人と違いそこには本物の野球への愛情がある。チームへのそれがだ。
 そしてだ、次は。
「便秘だが」
「十日か」
「ハードだな、そっちも」
「どうにかならないか」
「牛乳も牛蒡も駄目とか」
「大変ね」
「俺にとっての切り札を出すことにした」
 ここでこう言った美作だった。
「蕎麦を食うことにした。もりそばをな」
「ああ、ああいうざる系食うとな」
「そっちも実際結構効くんだよな」
「お蕎麦ってそうしたことにもいいから」
「そうだよな」
「そこにアイスも食う」
 デザートに、というのだ。
「俺はそっちも効くからな」
「よし、じゃあな」
「何とか出すんだぞ」
「便秘は素で身体によくないからな」
「頑張りなさいよ」
「そうする、そして猫はだ」
 第三の悩みはというと。
「今日おふくろが去勢手術を受けさせた」
「ああ、去勢か」
「雄猫なんだな」
「猫も他の動物も去勢したら大人しくなるし」
「それで」
「そろそろと思っていたしな」
 去勢しようと思っていたというのだ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ