第四章 原作開始まで・・・
第四話 カメレオン
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諏訪は堤、日佐人と共にある人物を待ち構えていた。
レーダーにその人物の仲間はいない。
一対一なら勝ち目もあろう。
「諏訪隊!?」
如月は諏訪隊を見るやいなや、逃げ出そうとした。
日佐人はシールド、諏訪と堤は如月に弾を集中させた。
(ヤバイヤバイ!!
弾を集中させられたら、私のシールドじゃあ防ぎきれない!!)
これから先、諏訪隊が村上に使う策である。
如月一人の単品シールドでは確かに防げない。割られるのも、時間の問題。
ただし、一人なら。
諏訪隊を驚かせたのは、二人の乱入だった。
『おーと、ここで菊地原隊員、歌川隊員がバッグワームで乱入してきたぞ!!』
菊地原、歌川だ。
レーダーには映っていない二人。
バッグワームで移動していたらしい。
シールドを張り、如月を守る形で後退する。
「菊地原くん、歌川くん。風間さんは?」
「太刀川さんのところ。」
「なるほどね。」
諏訪はどちらかのシールドを割るわけにはいかない。
どちらかのシールドに集中すれば、空いた側に斬られる。
バッグワームの可能性を見逃した諏訪隊のミスだ。
その間、歌川、菊地原は如月に言われたことを思い出した。
〜〜〜〜
4週間程前。
「バッグワームの利点ってわかる?」
「レーダーから映らないことですか?」
「うん、そうね。菊地原くん、カメレオンの利点ってわかる?」
「姿が見えないことでしょ」
菊地原、歌川は如月の価値観を簡単に言えば押し付けられていた。
もしかしたら、他の捉え方もあるかもしれないのに。
「なら、カメレオンとバッグワームの欠点は?」
「カメレオンはレーダーに映り、バッグワームは姿が見えることですか?」
「そうよ。
カメレオンはレーダーに映るから警戒されるわ。
特にオペレーター、狙撃手に警戒されるの。理由は姿が見えない不安感から。
私はカメレオンはあくまで心理的不安感を与えるものだと考えるわ。
バッグワームはレーダーに映らないから、姿さえ見られなければ奇襲も可能。
狙撃手が場所を晒さないようにバッグワームを使うけど、私達にも使えるのよ。
カメレオンは他のトリガーは使えないけど、バッグワームは使えるわ。
2つの使い分けは出来なきゃダメよ?」
「風間隊はカメレオンという概念を利用することも出来ますね」
「え〜風間隊はあくまでカメレオンでしょ〜」
〜〜〜〜
風間さんは太刀川さんと。
菊地原、歌川が私と。
いつもは風間さん奇襲役、私達は助っ人なんだが。
個人戦ばかりの私の助っ人が出来るのは、
よく相手してあげてるこの二人だけって言う風間さんの判断か。
「はぁ、しゃあない・・・」
私は仕方なく、炸裂弾を出
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