ハイスクールD×D 黒龍伝説 9
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ちらかといえば前衛の二人の方が怪我をする可能性が高いからな。
自由時間が終わりホテルに戻ってきた巡と由良に髪飾りを渡して効果を説明しておく。そんなにやばいのかと聞かれたが、念のためとしか言い返せなかった。出来る限りはオレが一人で受け持ちたいのだが、情報が不足しすぎていて手が出せない状況だ。その後、軽く打ち合わせをしてから解散して豪華な夕食を堪能する。この漬物は美味いな。お土産に樽で買おう。夕食を終えてからアザゼル先生とロスヴァイセ先生に何か追加で入った情報がないかを確認する。何でもセラフォルー様が妖怪側と交渉のために京都入りしたそうだ。いつでも動けるようにしておくと言ってから別れる。部屋に戻り、手札の確認をしていると兵藤が深刻な顔をしてやってきた。
「ちょっと相談があるんだけど良いか?」
「構わないが、場所を移すぞ。あと、ついでに手伝え」
鎖と首輪の入っているカバンを担いで部屋から出る。大浴場がある階の非常階段を挟むように兵藤と立ち、誤認結界を張って話を聞く。
「で、相談ってなんだ?」
「あ〜、実はさ、前の、お前一人に負けたレーティングゲームから、このままで良いのかなって思うようになってさ?その前の会長とのレーティングゲームの時も、途中からものすごく強かったじゃんか。だから、何か強くなる秘密があるのかなって」
「不調だったのが元に戻っただけだ。最後の禁手化は偶然だしな。前にも言ったがオレの強さは手札の数と組み合わせで決まる。それを組み合わせるために日頃の訓練は絶やしていない。お前は日頃からちゃんと鍛えていたか?」
「それは、色々と」
「忙しいっていうのは言い訳にはならない。制服の下に重りを仕込むとか、授業中も魔力を回し続けるとか」
「魔力を回す?」
「魔力を体内で循環させるんだよ。こうすることで魔力を消費せずに魔力効率化が可能になる。早い話が火力と展開速度が上がる。アザゼル先生に聞いたが、多少は火を吹けるようになったんだろう?あの特訓の基礎版だと思え。お前はとにかく基礎能力を上げることに集中しろ。オレも劣化版の倍化の力を使えるが、運用仕方が全く違うからな。参考にはならんぞ」
「どう違うんだ?」
「オレが使えるのは8倍までだが、それをラインにストックすることで物理攻撃力だけに関してなら最大で512倍まで出せる」
「なんでだ?8倍までしか使えないなら8倍だろう?」
「物理の授業で習った運動方程式を覚えているか」
「え〜っと、ma=Fだっけ?けど、これを8倍したなら力は8Fだろう?」
「それがお前の倍化の仕方だな。オレの場合は一つにつき8倍する。まずは分かりやすいようにm=1,a=1とする。そして加速度のaを8倍する。つまり1×8=F=8。これで8倍。ヒットする直
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